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Aside
髪を整えてもらい、ミディアムの長さになった
髪に手を通す
…母に似た茶髪
ため息をつき、天井を見上げる
少し暗くなったため、さっき付けた
ロウソクの陰がぼんやり映る
…調査兵団に入った理由？
…居場所が欲しかったから、かな。
この世界では、
1つの命でも…踊りでもなんでもいい。
役に立つでしょ？
実力をつければ、みんな
仲間になってくれる？
あの時ノアに置き手紙をして出たって
言ったけど、本当は違う。
・
・
父が死んだのは嘘。
どこに行ったかわからないの。
祖母は本当に亡くなったけど。
・
「A…？どういうこと！？
訓練兵団申請書って！
訓練兵になる気？
冗談でしょ？アンタなんてただの餌よ？！」
私は皿を磨いてた
震えが止まる
今まで必死に母に認められたくて、頑張った
母の笑った顔が見たかったから
自分の中で黒いナニカがあるのに蓋をし
母に認められる、それだけ目指して生きて来た
…皿を割った
「何してんのよ！？」
パァンと乾いた音
叩かれた
私の黒が出た
『ははは…あははっ…ははっ…』
母はびっくりしたように目を丸くしたが、
すぐまた睨んだ。
「気持ち悪い…どうなの！？
行かせないわよ！
アンタみたいな巨人の餌を
私が育ててあげるのよ？！」
巨人の餌？
ワタシタタカレルノナンカイメ？
黒、は私に囁いた
"言いなよ、ホンネを。
そんなイイコを極めたって、
もう誰も気にしていないんだから。"
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作者名：天雪 | 作成日時：2020年5月14日 22時
