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9話 部活 ページ10

「Aはどの部活に入るか決めた?」

体育館での部活動紹介が終わり、教室に帰る道で幸菜ちゃんに聞かれた

「まだ何部に入るか迷ってるんだ、幸菜ちゃんはテニス部だったっけ?」
「高校ではやめるつもりだったんだけどね、先輩たちに誘われたから入部したの」

まだ体験入部の期間だけどね、そういって幸菜ちゃんは笑った

1年生が部活に入部できるのは5月に入ってから
それまでは体験入部の期間だ
スポーツ推薦で入学して春休みから練習に参加している人たちも、もちろん体験入部扱い

「Aー」
「あ、翔一君」

部活一覧の紙を振り回しながらやってきたのは翔一君
その隣には諏佐君もいた

「何の部活に入るか決めたー?」
「まだだよ」
「そうかー、佐伯さんは・・・テニス部やろ?」
「なんでわかるの?」

翔一君に当てられて幸菜ちゃんは驚いているみたい

「Aから佐伯さんの話いっぱい聞くからな。すごい人やって」
「しょ、翔一君!!」

恥ずかしいから言わないでよ!!

「なんや、本当のことやん?」
「そうなの!?なんか嬉しい!!」

うー恥ずかしい・・・

「今吉クンはバスケ部でしょ?この前練習してるのみたよ」
「そうなん?恥ずかしいわ〜」
「す、諏佐君もバスケ部?」

翔一君の隣に立っている諏佐君に思い切ってきいてみた

「うん、バスケ部。一応春休みから練習参加してたし」
「そうなんだ」
「相模は中学のとき部活入ってなかったのか?」
「美術部だったよ」

それから少し話をして私たちは別れた

「・・・ねえA、私いいこと思いついたんだけど」

翔一君たちが見えなくなったとき、幸菜ちゃんが言った

「A、バスケ部のマネージャーしたらいいんじゃない!?」
「バスケ部のマネージャー?」
「そう!諏佐クンバスケ部に入るんでしょ?だったら近づくチャンスだって!!」
「む、無理無理無理無理!!」

私は全力で否定した

「なんでよーチャンスじゃん!!それに今吉クンもいるから安心でしょ?」
「でも・・・!!」

そんな不純な動機で入部するのは失礼な気が・・・

「・・・Aって真面目だね」
「よく言われる・・・」
「別に動機なんて何でもいいと思うよ?ウチの友達なんて兄弟喧嘩で勝つために柔道始めた子いるし」

そうなんだ・・・
でも、私もバスケ部のマネージャーに興味はある

「じゃあ見学だけ行ってみるね」
「うん!やっぱり自分の目で確かめるのは重要だよ!」

幸菜ちゃんの言葉で私は見学に行ってみることにした

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かしたろー(プロフ) - ありがとうございます!!私も宮地さん好きです♪頑張ります!! (2014年6月22日 0時) (レス) id: f73c5557c2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんばんわ!私も諏佐さん大好きです〜♪でもやっぱり宮地さんが好きなんです(^ω^)宮地さんの小説書こうと思ってます!更新頑張ってください! (2014年6月21日 23時) (レス) id: 405d6ef6b2 (このIDを非表示/違反報告)
かしたろー(プロフ) - ゆきちょさん» ありがとうございます!諏佐さん好きなんですね♪頑張ります! (2014年6月3日 0時) (レス) id: f73c5557c2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきちょ(プロフ) - こんばんわ!あたしも諏佐さんが好きで書き始めたものです!!めっちゃ続きが気になります!更新頑張ってください!! (2014年6月2日 22時) (レス) id: 4588dece63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かしたろー | 作成日時:2014年6月1日 2時

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