黒子のバスケ 〜ずっとあなたが好きでした〜

4話　再会 ページ5

「佐伯･･･じゃなくて、幸菜ちゃんかわいかったな〜･･･」

中学のときは違う世界の人だと思ってたから話す日が来るなんて思わなかった･･･

「･･･もしかして、ファンの人に殺されちゃうんじゃ･･･！！」

ど、どうしよう！！
こうしている間にも私の暗殺計画がすすんでるんじゃ･･･

「は、早く逃げないと･･･！！」
「Aー」
「ひっ！ごめんなさい！！」
「はぁ！？」

･･･なんだ、翔一君か

「てっきりファンの人が殺しに来たのかと思った･･･」
「何言うてんや」
「なんでもない、こっちの話。で、どうしたの？」
「いや、一緒に帰ろう思てな」
「いいけど、今日部活ないの？」

翔一君は春休みから部活に参加してたはず

「入学式の片づけせなあかんからないらしいで」
「そうなんだ、じゃあちょっと待って･･･」

鞄を取りにいったとき

「うわっ！」ドンッ

こっちに来てた人と正面からぶつかってしまった

「わ、わりぃ･･･」
「こっちも･･･！！」

その人の顔をみて私は驚いた



『･･･ああ、これからは気を付けろよ』



(あの時の男の子･･･！！)

そこにいたのは痴漢から助けてくれた男の子だった

ま、まさか同じ学校、しかも、同じクラスだったなんて･･･

「えっと･･･」

思わず見惚れてしまっていたのか、男の子は困ったような顔をした

「ご、ごめんなさい！！」

恥ずかしくなり、私は急いで鞄を取り教室から飛び出した

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