強がりなだけだから気づいて【あんスタ】 (ページ35)

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34話泉side ページ35

佐賀美先生にみてもらったところやはり疲労からきているものではないかということだ。
少し頼りすぎている部分があったかもしれないと思いながらAの右手を優しく握りながら頭を優しく撫でる。

司は心配そうにAを見つめている。

さっき俺が腐っているような物言いされて結構頭にきてるんだよねぇ。
でもこうやってみたらかさくんは本当にAのこと好きなんだって思ってしまうんだよね。
俺だって負ける気サラサラないけど。
かさくんには勝てるけど王様には適わない。
やっぱり騎士と姫の恋は実らないのかな？

そう考えているとAが目を開ける。
急いで「衣装づくり……!!」と言い飛び起きるが目眩が起きて目を瞑ってしまう。

「馬鹿？熱出てるんだからちゃんと寝て」

ベッドに戻して布団をボフッとかける。

「瀬名先輩!!Aさんは病人なんですから丁寧に看病してください」
「五月蠅いよかさくん」

するとAは司に謝る。
衣装づくり遅れてしまうことを悔やんでいるのだ。

「もう一人のプロデューサーに頼めば？Aこんな状態だし当分は作れないよ」
「本当ごめんね」
「それじゃAさんが元気になるまで待ってます」
「はぁ？ユニット活動でもしライブ出て下さいみたいな依頼きたらどうするつもり？」
「いきなりそのような依頼がくるとも考えにくいですし学園指定衣装で主に練習しているのでそこらへんは急ぎじゃないと思います」
「分かった。早く治すね」

司は「はい」と言い嬉しそうにAの手を握る。

かさくんが俺に勝ったとしても王様に勝つなんてこと出来る訳ない。