15.似てなんかない ページ15
Aside
「あ、先輩」
「高峯くん…!」
「どうしたんですか?こんな所で」
「高峯くんこそ、何でここに?」
私がベンチに座っていると
彼、高峯翠くんが現れた。
「あー、コンビニ行ってて」
今、キャンペーン中なんで…
と、彼は可愛いゆるキャラのキーホルダーを見せてくれた。
「可愛い…」
「やっぱり可愛いっすよね!」
わざわざハシゴしたかいあった
と彼は嬉しそうにそのキーホルダーを眺めてそう言った。
彼とはあの某有名アプリである
なんとかGOとかいうアプリで町中をうろついている時に出会った。
まこくんの影響もあり
ゲームが好きだった私は
キャラクター目当てで始めた彼と意気投合して仲良くなった。
あの時、まさか同じ高校の後輩だなんて思ってもみなかったよなあ。
「そう言えば、彼氏と順調なんっすか?」
「い、いきなりぶっ込んでくるなあ」
彼は悪戯に笑いながらそう言った。
私の彼氏の正体を知っているから
なかなかの得意気によく近況を聞いてくる。
まあ、高峯くんにはよく相談に乗ってもらっていたからそれぐらいは全然平気なのだけど。
「んー、一線は越えたかな?」
「え…マジっすか?」
「なんでこんな嘘つかないといけないの?!」
この話はやめよう
と私は彼の背中を押した。
「ぶ、部活あるんでしょ?
早く学校帰らないと…!」
「ほんと、誤魔化すの下手」
「うるさい!」
高峯くんは
「あんま知りませんけど
似たもの同士、っすよね」
と意味深に呟いて、
じゃあまた
と、学校の方に向かっていった。
「似たもの同士…なんだよそれ」
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るる瀬 .(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです、、 (2020年8月30日 2時) (レス) id: 5778444860 (このIDを非表示/違反報告)
いー - おもしろいですね!更新頑張ってください! (2019年6月15日 11時) (レス) id: e7732e0526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなか。 | 作成日時:2019年4月10日 19時