にわかだけど、ヒプマイの世界に転生しました【男主】

最！終！日ーー！！……うん、この文字数じゃリズム合わないな ページ21

ついに来ました最終日、明日イケブクロを出発しないといけません。思っていたより長く家開けていたからMTCに説教されるかもしれん。それもまた修行か…嫌だ。説教の未来に凹みつつ1日目に来た広場に集合した。
『ここに来たってことは、ラップバトルをするってことかな？』
一郎「あぁ。ただ、この前のラップバトルとは少し違う形でやることにしたんだ。」
『へぇ、どんな風にするの？』
一郎「見学してた弟たちが気がついたことなんだが、Aは強いリリックを受けると感情が昂って、威力は増すが狙いが逸れやすくなって本来のダメージより弱くなっているみたいでさ、今日は狙いを絞ることを意識してバトルして貰おうってことになったんだ。」
成る程、確かにバトルで攻撃されるたびに体が燃えるような熱が出て、深夜テンションというかハイになっていることは少し自覚はあった。100%出せてないってだいぶ致命的だよな。
二郎「今回は俺と三郎が相手になるよ！」
三郎「手加減するつもりはないので覚悟してください。二郎は足引っ張らないようにしろよ。」
二郎「こいつ、相変わらず一言余計なんだよな……」
二人がマイクを起動させる、今回俺は後攻だ、二人は元々強いけど連携したらやばいってことは分かっている。今回も打ち倒すぐらいの気持ちで行くか。

やばいって、思った以上にダメージ入った。精神直結カスタマイズのはずなのに全身が痛むぐらいな二人の攻撃に頭の奥で危険信号がなる。そしてあの感覚がくる。色々考えていたらその間にやられるな。これ、威力を殺さず100%の攻撃をするには、勢いをつけるのが正解じゃないか？無理に冷静になろうとすると体力使うしラップに集中できない。ドラパでも割と感情を乗せたラップが凄いって記憶があるし。気のせいだったら誰か殴ってくれ。まだ余裕はあるし、タイミングを見極めよう。

だいぶ打ち合ったよ。二人も俺もだいぶボロボロになった。二人のリリックが刺さり、一番大きな熱が来る。今こそ本当の意味での100%を放つ時だ。今日最後の一撃となるだろう。ごめんね一郎くん、君の弟全力でぶっ飛ばすね。今までで一番大きな音が響く、視界が悪いのは砂煙のせいか疲労のせいか。二人は支え合いながら立ち上がったけどかなり辛そうだ。次の攻撃をしようとしたら一郎くんが止めに入り、バトルは終了した。

こうして3日にわたる特訓は終わりを迎えた。ディビジョン代表と戦えてバスブロと仲良くなって、本当に充実していた。ありがとう、大好き。

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