【おそ松さん】お前が欲しい【マフィア松】 (ページ19)

今日:18 hit、昨日:3 hit、合計:71,456 hit

Family１９ページ19

重たいドアが開く。

設定として、トド松くんが少し派手な衣装を纏った大手企業の御曹司。

その秘書が私。

警備には引っかからない。

なぜなら、トド松くんがここのシステムに侵入し、名簿に上書きした。

そして、ホテルマンと標的の側近としてカラ松くんがいる。

入り口は、正面から堂々と入ることができた。

「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」

潜入捜査が得意だって聞いてたけれど……。

さすがカラ松くん。

変装、声色、対応……何もかも完璧で別人に思えた。

奥の部屋へ進み、そこはクラブのようで時間も関係なく若者が踊っていた。

ここにはその偉い人の子供も、自由に出入りできる。

もちろん警備は固いが。

「何か飲みますか？」

「そうだね、水でいいよ」

周りから見ても自然な御曹司と秘書を演じる。

トド松くんと一度離れ、持ち場へ着く。

カラ松くんも、私たちの案内を終えて別の場所へ。

全員が配置完了したときだった。

『ターゲット、正面口より入室。支配人により、１０階の１００１号室に案内。現在移動中』

「了解」

確かエレベーターはここから出て右側に３つ、すぐ横に階段……だったわね。

因みに、この建物や監視カメラはすでに把握済み。

監視カメラを見て指示を出してくれているのは、チョロ松くんでその間に他の画面を見ているのが一松くん。

おそ松くんと十四松くんは待機という形で、ここにはいない。

さて……ターゲットはいつ行動に出るのかしら。