【とある作業中での約束】 ページ17
「あ、そういえばAちゃんがまふまふと会って話したいって言ってた」
「えっ!!!!?!?」
作業の合間に電話を繋げて話していればそらるさんからそんな言葉が聞こえた。あれから変わることなく彼女の事を『Aちゃん』と呼んでいるらしく、あの日の相談は要らなかったんじゃないかと思ってきている。
普段ならそらるさんの家に遊びに行った時くらいに少し話す程度なのに、向こうから話したいなんて…。
彼女を知れば知るほど性格の良さと育ちの良さが分かる。それに加えて、何事にもひたむきに頑張っているところなんかがすごく可愛くって、多分この時からもう彼女の事を好きになっていたんだと思う。
「な、何の話しですか!?」
「さー?ただ、『次にまふまふさんが来るのはいつか分かりますか…?』って言ってたから」
何か話したいことでもあるんじゃないの?なんてそらるさんが言う。
「え、明日行きます。なんなら今日でも…!」
「今日はもう寝ちゃったよ」
「え!?もう!?!?」
ばっ!っと後ろにある時計を確認すれば1時を回っている。僕にとってはこれからが本番だ!みたいな時間なのに。
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しらたま(プロフ) - ほわっと心が温まるような雰囲気のお話ですね。ここからの展開が気になります!応援しています。 (2020年11月17日 4時) (レス) id: 01565d18e6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃@みかん教 - この作品すごく好きです! 何て言うか、雰囲気がいい……! もう本当に、とにかく、大好きです! 応援してます、頑張ってください! (2020年10月26日 20時) (レス) id: c902bbcb86 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - じんわりと心が温まる作品でした…!指切りの最後を針千本飲ます、ではない言葉に言い換える優しさにぐっときました。 この後の展開もとても気になります!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年10月24日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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