感情 ページ41
涼介兄"お前は強い。俺の自慢の弟だ(笑)"
涼介「兄さん…っ！」
涼介兄"じゃあな(笑)"
兄さんの姿も、地面の六芒星のマークも消えた。
涼介「どいつもこいつも…っこんなのバカみたいだ…今まで何をやってたんだ俺は…っ」
俺は放心状態になって、地面に膝をついた。
侑李「涼介…」
餓者髑髏「オオオオ…！」
餓者髑髏が唸り声を上げながら俺をめがけて手を振り上げる。
『あっ…！』
伊野尾が俺の視界に飛び出した。
ドゴオオオン！
砂塵が舞う。
砂塵が晴れると、彼が俺を庇って倒れていた。
涼介「どうして…っ」
慧「僕は…何があっても涼介様をお守りするのです…」
涼介「俺は守られる価値のない人間だ…っ」
慧「それでも、涼介様は僕の神様だから…」
涼介「…っ」
俺は彼を抱き抱えた。
・
二年前のある日、死にかけの男を拾った。
部下「涼介様、あんな男を拾ってきてどうするおつもりですか」
涼介「あの男は能力者だ。何かの役には立つだろう」
実際の年齢は俺とそう変わらなかった。
術を教えるとすぐに覚え、部下よりも強くなった。
しかし、その男には感情がなかった。
喜怒哀楽を表情に出さず、ただ従うだけだった。
涼介「お前には名前がないのか？」
慧「…ありません、というか、知りません」
涼介「じゃあ今日からお前の名前は"伊野尾慧"だ」
慧「僕の…名前…(笑)」
そのとき、初めて彼が本当に笑った。
また1人兄弟ができたみたいで、俺も嬉しかったんだ。
・
慧「涼介様が無事でよかっ…」
彼が意識を失った。
涼介「いの…慧！慧っ！」
侑李「気を失っているだけだよ。治療をするから安全なところへ移動させよう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 387人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ayane(プロフ) - まっきぃさん» 初めてのコメントありがとうございます！最後まで読んでいただいて感謝です(；；)次回作もよろしくお願いします！ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！コメントは初めてかな。妖狐の二宮さんにどハマりしてしまい、ずっと読んでました(^O^)結末は悲しかったけど、主人公がずっと笑顔で入れて良かったと思ってます。次回作も読みますね！！ (2019年8月21日 20時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - 香織さん» 頑張ります！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - 更新頑張ってください (2019年8月14日 8時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ↓出血多量も含まれます (2019年8月13日 21時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ayane
| 作成日時：2019年8月9日 20時
