テスト勉強 ページ14
中間試験が近い。
入学して初めてのテストだ、当然良い結果を残したいと
放課後は図書室に通い教科書を広げる。
テストが終わるまで部活動が禁止されているようで、外から運動部の声や女子の応援の声が聞こえることはなく、存分に集中出来る環境だ。
いつもより早く帰れるということもあって、図書室どころか学校に残る人は少ない。
特別、頭が悪いわけじゃない。
ただ、変な点数をとって目立ちたくない。
せっかく入ったんだ、平凡に過ごして卒業したいだけ。
指定された範囲を押さえ、問題に出そうなところをノートに書き写していくとスマホの通知音が図書室に響いた。
マナーモードにしておくのを忘れたが、幸い今この空間には私しかいない。
画面に表示された通知を開くと、先輩から
『超ひま』
とだけ。私に言われてもな…
先輩は私が学校に残って勉強していることを知らない。
知らないからこうして平気で電話をかけてくる。
誰もいないからいいか、と応じた。
「も、もしもし」
『ちゅーす。ねぇAちゃん大変なんだけど』
「え」
『暇すぎる』
「テスト勉強とか…ゲームとかは？」
『俺がするワケないじゃん』
「えぇ…」
『なんか面白いテレビとかしてない？』
「んん､私まだ学校で…」
『どこ？』
「図書室、です」
『一人？誰かいる？』
「誰も居ないです」
『っし、りょーかい』
「？」
了解、とはなんの事だろう。
頭の中がはてなでいっぱい。
『繋ぎっぱなしでもいい？』
「勉強、してるので…」
『ちょっとだけ。あと5…あー…いや、3分で着く』
「来るってことですか…？」
『俺もべんきょーしに』
「絶対うそ」
『じゃあ、Aちゃんに会いに行く』
認めたくない訳ではなく、純粋に疑問に思っていることがあり、それが壁になって断定できない。
ずば抜けた才能はなく、いつも真ん中ぐらいで生きてきた。
中学生の時に初めて出来た彼氏は、思ってたのと違うという理由で1ヶ月もせずに別れた。
勝手に期待されて勝手に失望されたショックで、恋愛に関しては億劫になっている。
先輩の言う好き、を素直に受け入れられないのは私が頑なに拗らせているからだ。
あと3分で先輩がここに来る。
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ちえ - 乙夜の誕生日気がついてたら終わってた。 (12月9日 19時) (
レス) id: ce10ab680a (このIDを非表示/違反報告)
るあちぇ - 先輩後輩系だいすきなんだが！？しかも後輩が女子側のやつがだいすきです、！この作品最高です！！更新頑張ってくださいねー！！！ (9月6日 20時) (レス) id: b2fdbadc01 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃま - えーんTTめっちゃすてきです・・・！更新楽しみにしてます！ (5月19日 15時) (レス) @page19 id: 46f4834660 (このIDを非表示/違反報告)
融点(プロフ) - 死ぬほど好きです、めちゃくちゃ好きです……。更新応援しています……！！ (2023年4月6日 18時) (レス) @page18 id: 6f6f2e1e89 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - BAB子さん» いえいえ､自分もついうっかり外し忘れちゃう事とかあるので!皆で教えあっていきましょう💪 (2023年3月27日 20時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：BAB子 | 作成日時：2023年3月23日 22時
