あとに言ってたのが本音なんだろうな ページ16
「おい、どうしたんだよ…!?」
「何があったんですか妹さん!!」
わからない。
わからないけど……！
「行かなきゃ…！」
「待てよ、どこ行くんだ!?」
「わかんないけど…でも助けなきゃ…！」
「母さん帰ってきたら心配するだろうが！」
「じゃあどうしろっいうの!?ヒヨリちゃんが危ないのに!!」
するとお兄ちゃんはエネちゃんに話しかけた。
「おい、お前"アレ"持ってんだろ？」
「ギクッ！え、え〜と…アレとは何でしょ？あ、ご主人の秘蔵フォルダですね!?」
「俺の"音声サンプル"。あるんだろ？」
「…………ハイ。」
エネちゃんはイタズラを見つけられた子供のようにしゅんとしてしまった。
「それ使って、母さんが来たら誤魔化してくれ。部屋の中までは入ってこないだろうから。」
お兄ちゃんは立ち上がるとジャージに腕を通し、
「――――俺も行く。」
真剣な目をして言った。
その姿に、お兄ちゃんのクセにかっこいいなんて思ってしまう。
「そんな！私も行きますよご主人!!」
「お前は留守番してろ。母さん帰ってきたら困るし、お前は来たら来たで面倒だ。」
…今の、あとに言ってたのが本音なんだろうな……。
「うぅ…仕方ないですね、妹さんに免じてここは留守番してあげますよ！」
「エネちゃん……！」
「よし、行くぞ。」
いつもと違って頼もしいお兄ちゃんに、
「うん!!」
私は跡を追った。
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稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» 更新早くできるよう頑張ってるのと、長く書きすぎて１ページじゃまとまらないんで分けてます笑笑 (2014年7月15日 18時) (携帯から) (
レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - 更新はやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！ (2014年7月14日 21時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺羅 | 作成日時：2014年7月13日 22時
