結婚式に推しさんがいた。【青】

38話 ページ39

さ「やっほー迷子のAちゃん♥」




『…それ今言うことじゃないです……』




裕「……チッ、今度は誰だよ…」





さ「んふ、俺が誰だろうとどーでもよくない？てかさ、君ナイフ振り回そうとしてたよね。警察行く？？？」






裕斗の腕を見るとじわじわと赤くなっているのが見える


相当強く掴んでるなさとみさん…






裕「ハッ、警察ぅ？そんなん呼ぶ前に…」



ﾋｭﾝｯ



裕「俺がお前ら潰すぞ」




さ「！……った」





『さとみさんっ！！』





こ「さとみくん…！ってめぇ…」






裕斗はさとみさんに掴まれている腕を大きく振りさとみさんはつい手を放してしまった



その隙をみて裕斗はナイフをさとみさんの腕に向かって投げた



ナイフは見事にさとみさんの腕に当たった




さとみさんの腕からはじわじわと血が滲んできている




私はけんたくんにそれを見せないよう目を隠してあげながらさとみさんの方へ駆け寄った




『さとみさんっ…』




さ「…大丈夫だよ。ただの擦れ傷」




裕「…あーあ、せっかくAとまた一緒に暮らせると思ったのに。今回は無理みたいだね。じゃあA、またねっ！」



こ「おい！待てよっ！」





裕斗はナイフを拾いスタスタとどこかへ消えてしまった




こ「……チッ」




『っ瑞希さん…まずはさとみさんを…』




こ「…そうだね」




瑞希さんはこちらに駆け寄りさとみさんの腕を見ていた




こ「…よかった。傷は浅いみたいだね」


さ「だから言ってるじゃーん。擦れ傷だーってw…でも今日はもう解散しようか」




『その前に、この傷手当てしなきゃ…』



さ「んー？大丈夫だよ、俺一人でなんとかなるからさ」




『けどっ、！(さ「それより、その子のお母さん見つけてあげようよ」…けんたくん……』



け「Aおねーちゃんっ、まぁだ？」




けんたくんは未だに私が手で目隠しをしているため周りが見えていない



『…まぁだだよ』




け「はぁい((？「けんたっ！」…！ままの声がするぅ！」


『ぅえ？』

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