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『ではお父さん方、中へ入ってください』




園内の教室にゾロゾロと父兄が入って来た。子供たちは自分の父親を探しては楽しそうに笑う。

園児の横にはそれぞれ父親用の椅子が置かれてあり、松陽は自分の子供の横に座ってくださいと父親たちに指示をする。




Aは周りから聞こえる楽しそうな声を耳にしながら自分の手を見つめた。

ポッカリ空いているのは胸の中と自分の横の席で、彼女の手の中にある画用紙がくしゃりと音を立ててしまう。



しかし不意にガタンと音が鳴り、聞こえた方へAが顔を向ければ高杉が彼女の横の椅子に座ったのだ。




『たかすぎ……さん』




その姿に目を見開くA。高杉はふっと小さく笑い、「お前が真面目に幼稚園通ってんのか見に来た」と言う。




『それではみなさん、お父さんに絵をプレゼントしてあげましょう』




松陽に言われて周りの子供たちは各々父親に画用紙を広げて絵を見せている。だがAは唇を固く結んで俯いた。


高杉はそんな彼女を黙ったまま見つめ、Aがしたいようにさせる。




『たかすぎさん、あのね……』




ようやく口を開いた彼女は、なにやら悲しそうに声を零す。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 吉田松陽   
作品ジャンル:アニメ
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 昔の自分と比べてしまいました。あなたの作品がとても好きです。この作品に出会えたこと、心から感謝しています。涙を拭きながら、読み進めようと思います。 (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは、コメント読んでいただけているかどうか…でも、もしよんでくださるなら。わたしは、ハルさんの作品に心底惚れています。自分の書きたいものをえがくことって素晴らしいと思うんですよね!だから、周りの意見に惑わされず「ハルさんの作品」を待ってます (2018年5月2日 0時) (レス) id: a53110be97 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - 今更...な感じがしますけど、コメント失礼します。私、この作品読みながらずっと泣いちゃってました。素晴らしい作品だと思います。何回読んでも飽きないですね!感動しました。 (2018年4月2日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます〜( ; ; ) お一人お一人にご返信をしたいのですが、下の方のコメントが消えてしまいそうなので割愛させていただきます( ; ; )無念……。沢山の励ましのコメントを胸にこれからも頑張って行きますので、応援お願いします!! (2018年2月1日 17時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 心に響きました。恋愛要素など無くとも、人を感動させられる小説は素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。応援しています! (2018年1月12日 20時) (レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年10月6日 18時

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