【鬼滅の刃】あたしのとなり

18話 時透side ページ20

鬼狩りをしている時、僕の鴉が叫んだ



「柚木A、鬼トノ戦闘ノ末意識不明ノ重体ィ！！」



え？Aが重体…？意識不明？


また街に一緒に出かけたいのに
また甘味処に行ってAの笑顔が見たいのに




僕は数体の鬼を斬って、Aがいるであろう蝶屋敷へ急いだ







蝶屋敷に入ると、胡蝶さんがみえた



時「！胡蝶さん、Aは？」





胡(時透さん、息切れしていますね。今日は任務があったはずですし、急いできたんでしょうか…)



胡「Aは先ほど運ばれてきました。容体は…あまり良くないです。重症ですが、なんとか一命を取りとめました。ですが、いつになったら目が醒めるのかは分かりません…」




胡蝶さんはいつも笑顔を絶やさない人だけど、今はなんだか悲しそうだ



時「そうですか…Aの部屋に行ってもいいですか？」


胡「ええ、それは構いませんが。病人ですので静かにしてくださいね」


時「わかりました」






僕はAの部屋へ向かった
部屋の中をのぞくと、身体中に包帯を巻かれているようで痛々しい姿のAがベッドで眠っていた





Aの傍に行くと、勝手に涙が出てきた

そしてAの頬に手をあてた



時「A……。死ななくて良かった。Aがいなくなったら、僕はどうしていいかわからなくなってたよ…。」




時「僕が傍にいれたら良かったのに…。そしたら守れたのに…」


Aは眠ったまま起きる様子はなさそうだ




時「ねぇ、早く起きてよ…。また街に行こうよ。またあの笑顔を僕に見せてよ……A…。」





Aには伊黒さんがいるから関係ないやとか思っていたけど、今ハッキリとした

次からは僕がAを守りたいって思った






やっとこの気持ちに気付いた
初めての感情でずっと分からずにいた






僕はAに恋をしているんだ




Aに好きって伝えたら、どんな反応をするのかな

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