19話 時透side ページ21
Aが倒れてから二日後。
Aが目を覚ましたと鴉が教えてくれた
蝶屋敷のAがいる部屋の扉を開けた
ガラッ
A「あっ!時透くん。」
そこにはまだ包帯だらけだが、笑顔で名前を呼んでくれるAがいた
時「A!目が覚めたんだね。重症だって聞いたよ…。」
A「そうなんだぁ…。鬼にやられるかと思ったけど小芭内が助けてくれたの」
伊黒さんが助けたんだ……
どうして伊黒さんはいつもAのピンチに傍にいれるんだろう
ずるいな…。
時「…ふーん。僕が助けてあげられたら良かったのに」
A「でも、助けてくれたの時透くんかなって思って、時透くんの名前を呼んじゃったよ。笑」
時「……そうなんだ。フフッ」
なにそれ。A可愛すぎじゃない?
本当にこの人歳上?
でも、助けてくれたのが僕だと思ってくれていたことが、嬉しかった
A「今日はお見舞いありがとうね。来てくれて嬉しいよ!」
時「僕だって、Aの元気そうな顔が見れて良かった。」
時「ねぇ、Aの怪我が治ったらまた街に出かけよう?甘味処とか、Aの好きなところ行こうよ。」
Aの好きなところへ行きたい
Aのことをもっと知りたい
自分の感情に気付いた僕は、Aのことを大事にしたくてたまらなかった
A「行きたいっ!ありがとう時透くん!はやく治す!しのぶさんに頼んでみよ〜っと」
…しのぶさん?
Aは伊黒さん以外の人はみんな名字で呼んでた気がしたんだけど。
胡蝶さんも名前なんだ
時「胡蝶さんのこと、名前で呼んでるんだね。だったら、僕のことも名前で呼んでよ。」
A「え?……急に言われても恥ずかしいよ」
時「伊黒さんや胡蝶さんは名前なのに…?僕たち唯一の同期なのに?僕はAって名前で呼んでるのに、Aは呼んでくれないの…?」
僕だって名前で呼ばれたい
Aとは仲良くなってると思ってるし
それになによりも、好きと分かって欲が出ているみたいだ
A「わ、わかった!呼ぶから!………無一郎くん…」
時「上出来だね。じゃあ僕は帰るから、またね」
名前呼びをしてもらえることに満足した僕は蝶屋敷をあとにした
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Rio(プロフ) - あいみさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださって嬉しいです!遅くなってしまうかもですが…更新頑張りますね(^^) (2020年10月27日 23時) (レス) id: 98ff6d0a90 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年10月27日 22時) (レス) id: 96f0590609 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 零葉さん» コメントありがとうございます!嬉しいです(^^)期待に添えるように頑張りますね! (2020年6月9日 12時) (レス) id: 98ff6d0a90 (このIDを非表示/違反報告)
零葉 - やべぇめっちゃドギマギハラハラするぅ(((更新頑張ってください! (2020年6月9日 0時) (レス) id: 6279a5e4e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rio | 作成日時:2020年3月24日 23時