検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,670 hit

3 驚き桃の木 ページ3

「ただいまー…」
「…おかえり、ええええ!何それ!?」

ガラガラと玄関の引き戸を開けると、
松野家三男のチョロ松が、二人を迎え入れた。
帰ってきた兄が背中に女の子を背負っているのだから、
驚くのは当然である。

「フッ…迷えるカラ松girlsが」
「拾った」
「えっちょ、拾ったって!猫!?猫なの!?」
「父さーん母さーん、いるー?」
「話聞けよおまえ!!」

チョロ松の叫びを無視し、二人は父と母を探した。

「あら、お帰りニートたち」
「おかえり。ん?なんだその子は」
「あれえ!?父さんと母さん意外と冷静!?」

さすが、6つ子の父と母である。

「実はこの子、路地裏で倒れていたんだ、それで…」
依然として眠ったままである女の子をそっと降ろし、
おそ松がその時の状況を説明し出した。

「この子、ケガをしているみたいなんだ。
 だから、治るまででもいいから、家においてあげれないかな…」
「お願いだ、マミー。放っておけないのさ」

チョロ松は、兄たちの真剣な顔を見て、
これまでの人生の中でこんなに真面目な兄たちを
見たことがあっただろうか、とゴクリと唾を飲み込んだ。

「…わかったわ。そのかわり、元気になるまで
 ちゃんとあなたたちが面倒見るのよ。」
「「母さん…!」」

おそ松とカラ松は、声を揃えて母を仰ぎ見た。

「早速なんだけど、この子すごい汚れてるから
 着替えさせないと」
「ちょおおおっと待ったぁぁぁ!!」
「んだよシコ松ぅ」
「シコ松じゃねえし!着替えさせるって何!?おそ松兄さんが!?」

当然だろ、というように
妙に爽やかな顔で頷くおそ松。

「ちょっと待ってニートたち」
心なしか、母の眼鏡がキラリと光った気がした。

「ほらぁぁ!ね!母さんも言ってやって!」
母がいて良かった。
兄たちが犯罪者になるところだった、と心から思った。

「その前に、他のニートたちに伝えてきなさい。
 仮にだけど、一緒に暮らすんだから」
「うんうん、ってそこぉぉぉ!?
 とっても正論だけど、今そこ!?」

「おーい松たち、全員集合!」
おそ松が叫ぶと、皆ワラワラと居間に集まってきた。

「ああっ!なんか忘れてると思ったら一松!
 おまえ帰って来てたのかよ!!」
完全に忘れていたが元はと言えば、
一松を探しに行ったのである。

「何?帰ってきたら悪い?…ってなに、それ」
「ああ、この子な、今から説明するんだけど、拾った」
「「「拾った!?」」」

こういうところは、息ピッタリである。

4 松野家会議→←2 これまでの人生を100文字以内で


ラッキーアイテム

ラブレター

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 総受け , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もっちゃん(プロフ) - みかんたべたいさん» コメントありがとうございます!お返事遅くなってすみません!嬉しいです♪更新は不定期で本当に申し訳ないですが、頑張って少しずつ更新して行きたいと思います! (2017年3月11日 23時) (レス) id: 69ad4cda33 (このIDを非表示/違反報告)
みかんたべたい - おもしろいですね!!!これからもがんばってくださぁぁぁぁい!!! (2016年7月3日 14時) (レス) id: dd6ee1b572 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もっちゃん | 作成日時:2016年4月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。