風都探偵3

W23 ページ23

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最初の夜にアルコールメモリを使ったのは久保倉環奈だった…

だが、体がメモリを受け付けず、その場に昏倒してしまい、

そして変身した事すら忘れてしまっていた。

泥酔して丸々その時の記憶を失うものがいるように…




そこに財前暦が通りかかり、メモリを奪った…




アルコールは非常に危険なメモリだ、

強力だが体質が合わなければ死に至る…

久保倉環奈は幸運だったと言える…




僕たちが迷い込んだ2日目の夜

宴会場で財前暦と揉めた有藤蛍はその後

報復を試みた




だが財前暦はメモリを所持していたため

有藤蛍は返り討ちにあうところだった




しかし… 財前暦は死んだ…


アルコールの毒素が体質に合わず、中毒死したんだ…



そして有藤蛍はメモリを手にし…




アルコール！




ド『アハハッ！ 何これっ… 気持ちいい！』




ガシッ！




ド『こいつめっ… 私を脅かしたっ！ 罰だよ！』




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翔太郎「俺たちが戦ったアルコールドーパントは、

有藤蛍だったわけだ… あの子の性格が乱暴だったせいで、

まるでドーパントが財前暦を殺害したような

現場状況が出来上がってしまったんだな」



フィリップ「彼女は比較的体質にあっていたんだろう…

記憶も失われていなかった…

だが次の変身場所が浴場だった事が災いした…」



七海「血行が良くなった事が悪影響して…

有藤蛍さんもそこで中毒死した…」



くるみ「ま、待って… じゃぁそれって…

あの黒い服の子も和服の子を殺してないんだとしたら…」



翔太郎「あぁ… この事件は連続殺人じゃない…

人は死んでいるが… 殺した奴はいないんだよ…

死者は全員、ドーパントになる事で死んだんだ！」



2人「っ…」



フィリップ「僕は2つの事件の死に様の違いが気になり、

彼女たちの遺体をもう一度調べた、

2人に共通していたのは、

まるで酔いしれたような恍惚な表情で死んでいたという事だ、

アルコールメモリの特性を

もう1度詳細に検索し直した僕は、

2人の死因がどちらも毒素による中毒死であり、

財前暦の外傷は死後の物と結論付けた」




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