困る?*狩屋マサキ ページ11
「Aちゃんは霧野先輩を待ってから帰るって。」
他のマネージャーがそう言っていたのを聞いた。
「俺、忘れ物したから先帰っててよ。」
天馬くんたちにそう言って、サッカー棟へ引き返す。
忘れ物なんて、もちろん嘘。
「狩屋。帰ったんじゃなかったの?」
いた。机にパソコンなんか開いて、何かしている。大方、データの整理とかなんとかだろう。
Aの問いには答えず、逆に問い返す。
「霧野先輩を待ってんの?」
「うん。さっきまで神童先輩と何か話してたから、もう少しかかるかも。」
照れ臭そうに笑って言った。
その顔にイラっとするのも、いつものことだ。
…じゃあ俺はなんで、戻ってきたんだろう。
簡単だ。それでも俺は、短い時間でもお前と話したかったんだ。
霧野先輩のことだから、大事にしてやってんだろうな。
「なんか、すごく幸せそうじゃん。」
半分嫌味で言ったのに、Aは嬉しそうに笑った。
「うん。幸せ。」
つい、勝手に口が開いた。
「あのさ、好きって言ったら困る?」
俺は何を言ってんだ。
相手は、霧野先輩の彼女なのに。
Aは一瞬固まって、でもすぐに笑って言った。
「何それ。冗談下手すぎ。」
「冗談じゃねえよ。」
もういいか。俺が我慢する必要なんて。
「狩屋?」
彼女は明らかに困惑していた。
「霧野先輩を名前で呼ぶみたいに、俺のことも名前で呼んでよ。」
ゆっくりと詰め寄って、顔を近づけた。
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吉良 彩愛(アヤメ) - シチュエーションは買い物デートでお願いします! (2019年11月19日 1時) (レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 吉良 彩愛(アヤメ)さん» 返信が遅れてすみません。リクエストありがとうございます!詳細なシチュエーションなどの指定があれば助かります! (2019年11月17日 16時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
吉良 彩愛(アヤメ) - リクエストいいでしょうか?リクエストで、リ・ハオ君でお願いします! (2019年11月13日 22時) (レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ふうふうさん» リクエストありがとうございます。時間がかかってしまいますが、必ず書きます。 (2019年10月21日 21時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 美紅さん» すみません。諸事情により原作を見返すことができない状況になってしまったので、リク頂いた話は書けそうにないです。申し訳ないです。 (2019年10月21日 15時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーすけ | 作成日時:2019年9月22日 2時