-25- ページ26
.
「今日も、起きないのか。」
「でも、医者はそろそろ目が覚めるかもって言ってたな」
ガララ
マイキーと場地は誰かと思い、振り返ると見た事ある制服を着た女子高校生達だった。
手には花束と何かの菓子折りだろうか。甘い匂いがした。
「あ、貴方達は…。」
「この前、A先生が"マイキー"って呼んでた人。」
その言葉にピンときた2人。
「Aの生徒か?」
「は、はい。先生の御見舞に来たんですけど、まだ目が覚めてないんですね。」
聞けば、生徒達の代表として2人が病院に来たようだ。
皆と少しずつ出し合って買った花束と菓子折りだそうだ。
「ねえねえ、菓子折りって何?」
「あんパンです。先生が好きって前に聞いたので…。」
「変わらねぇ好物。」
「マイキーも変わらねェだろ。」
「場地だってそうじゃん。」
.
病院から花瓶を借りて、花束を飾る。
目が覚めないAには悪いが、賞味期限が近いので消費する事にした。
「Aには悪いが、食べちゃおう!」
「お前の好きなあんパンだぞー。」
「んぐっ、しかもこれこし餡じゃん!!!」
マイキーが、Aの顔の近くに食べかけのあんパン(こし餡)を近付けた。
これはまるで、魚に餌をあげるかのような仕草だった。
「うまっ」
「Aには悪いけど、おれ、あんパンよりどら焼きが好きだわ。」
『…あ"?…あんパンの方が、ウマイだろ…ッ』
「はあ?どら焼きの方がうまいに決まっ…A!!?」
「「先生…!!」」
Aが目覚め、その場にいた全員が立ち上がった。
場地がナースコールを押す。
予定より目覚めなかったAが目覚めた為か直ぐに医者が来た。
「久方ぶりだね。鳳くん。」
『はは、久しぶりですね。また世話になるとは』
まさかの担当医は以前世話になった事がある医者の男だった。
「…あ"ッ」
「おや、君も久しぶりだね。場地くん。」
「…うっす。」
A以外にも場地やドラケンも世話になった事がある医者でもある。
なんと縁のある医者だろうか。二度と顔を見せるなと言われたことがある医者だった為少し気まずいA達だった。
.
213人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mzhama(プロフ) - こんにちははじめまして。コナンとのクロスオーバーめちゃ楽しいです。更新楽しみにしております!頑張って下さいね。お気に入り登録させてもらいました。 (2022年11月15日 14時) (レス) @page32 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 好きな東リべとコナン!神作だ!これからも頑張ってください! (2022年8月17日 15時) (レス) @page6 id: b9590ea390 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:liquor | 作成日時:2022年7月19日 22時