2・愛を舞って"月永レオ" ページ4
※コーリオフィリア(舞踏性愛)
ヤンデレぽくない。
二人付き合っちゃってる設定。
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「A〜っ、今日もダンスレッスンしてやるよ!俺に教えてもらえるんだっ、ありがたく思えよ〜?」
「お・こ・と・わ・り・し・まーす!
私一人でもダンスレッスンぐらい出来るし!
それに、困ったときはスーちゃんに頼めば付き合ってくれるしね!」
「お前……俺に逆らってスオ〜に浮気するなんていい度胸してるな?
そんな彼女には呪いをかけてやるぞ!
"死ぬまで躍り続けてしまえ"!」
その時は、その呪いが私の未来を永遠に縛っていくものだなんて全く考えなかった。
「あはっ、何その物騒な呪い〜!
死んでも勘弁だよ、残念でした!」
そんな私のいつも通りの笑顔を君は、
「………」
ただ、黙ったまま微笑んで見つめていた。
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私達は、小説などでのいわゆる軽い"ケンカップル"というやつ…のはずだ。
私は別にアイツを嫌ってなんていないし、アイツも私を嫌うほど喧嘩しているわけでもない。
ただただ本音を普段のつまらない喧嘩に隠して、その距離を幸せだと感じていた。
(レオがまた今までのように心からの笑顔で私をからかって、私もまたそれに応えて、
そうやって喧嘩するのが、私達なりの気持ちを確かめる表現なんだ。)
ずっと、ずっと、そう思ってた。
それだけじゃ、
アイツのことを、
満足させられなかったかな?
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「ほらほらっ、足が止まりそうになってるぞ〜?もっとリズムを意識しろ!俺に名曲のインスピレーションをくれ〜!」
何それ、レオのためかよ、って心のなかで苦笑する。
俺にインスピレーションをくれって、自己中もいいとこだよね。
だけどそれに逆らえないのが、私。
月が斜めから私たちを照らすぐらいまで練習をして、それぐらいになったら自然にお開き。
それが、私たちの中でいつからか何となく決まっていたルールだった。
今夜も、それぐらいになった頃。
「…ハァ,ふう……どうする?そろそろ帰る?」
「………」
私がそう呼び掛けても、アイツは何やら思案顔で、下を向いたまま顔を上げない。
「…ちょっと、聞いてる?そろそろ帰ろうかって言ってるんだけど!」
「…あ、A?何か俺に言ったか?」
「あ〜もう!やっぱり聞いてないんじゃん!
そろそろ帰るって聞いてるんだけど!」
アイツはそれを聞くと、
「まだだ」
と言ってニヤリと笑った。
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愛が止まらない人(プロフ) - 文学兎(三代目アカ)さん» コメントありがとうございます!書いていらしたんですか…是非見てみたいです。需要があると言って頂けて嬉しいです!時間が出来次第、作ってみようと思います! (2019年8月23日 8時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 長文失礼いたしました。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 愛が止まらない人さん» 初めまして、文学兎です!私は昔、文アルの○○してみたを書いて居ました。結果、反響は大きかった事を覚えています!需要は、とてもある事だと思いますので、貴方様の○○やってみたが私は見てみたいです。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 零さん» こんばんは!(?)最高だなん言っていただいてありがとうございます!忍くんside頑張ります! (2019年3月29日 9時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんばんは…(?)初めまして!小説、読ませていただきました!忍君…!( ☆∀☆)依存の蜜、最高でしたwできれば忍君sideを書いていただきたいです(´・ω・`)無茶なこと言ってすみません(`;ω;´) (2019年3月29日 3時) (レス) id: 87136d049a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛が止まらない人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年6月26日 21時