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七.忠実なる ページ8

探偵社の皆様が帰った後、私は少し微笑みを崩す

表情筋が疲れる

「今日はもう上がりだよね」

そう云われて笑いながら頷く

『あがらせていただくです』

「そこはいただきます、だよ」

『あがらせていただき、ます?』

「そう」

日本語は難しい

制服から私服に着替えて待つ

今日は……五番倉庫か

ル「主、待った?」

『いえ、待ってないです』

ル「じゃあ行こう」

ア「待て待て、お前、逢引じゃねぇんだから二人じゃないぞ?」

ル「……モーリヤックは?」

『今珈琲飲み終えたって』

そう云って電子機器を操作する

モーリヤックはこの中で一番年上だからファミリーネーム、日本でいう名字呼び

年齢は私も知らないが多分三十代

モ「お待たせ」

『いえ、大丈夫です』

モ「にしても……ダザイか、此処にいたんだね」

そう云って上の階の探偵社がある場所をモーリヤックが見る

『ポートマフィアかと思っていましたが……あとは三人です』

ア「取り敢えず今日は何人で行く」

『私とルールタビーユで』

そう云えばルールタビーユは私の手を取る

ル「俺が一生守る」

『いえ、結構ですよ?』

そう云って手を解くとルールタビーユは頬を膨らませる

ル「なんでダザイは良くて俺は振り払うの」

まるで子供の駄々だがルールタビーユは一応この中では一番年下

『しつこいからですね』

だが、良い異能者

そして私の良き理解者

『行きましょう』

ル「判った……」

そう云ってルールタビーユが目を瞑り

ル「異能力……“黄色い部屋の秘密”」

そう云った瞬間、私とルールタビーユは五番倉庫に来ていた

『……計画通り行くよ』

ル「判った」

そう云ったルールタビーユの顔は先刻の甘える犬の様な顔ではなく真剣な表情

理解者であり、良き私の番犬だ

私も物陰に隠れて待つ

“復讐する相手”が来るのを

八.気配なし→←六.オペラ座のファントム



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リュカ(プロフ) - ミレーさん» いえいえ!それは良かったです!続編に行くのでそちらも見えくださいね〜今年もよろしくお願いしますね (2020年1月2日 17時) (レス) id: 5c04ab9136 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リュカさん» お返事ありがとうございます(〃ω〃) 今回も面白かったです(*^□^*) 今年も更新頑張って下さい(´∀`) (2020年1月2日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!お楽しみに!ええ、アルバイトですけどねw楽しそうですよね〜 (2020年1月1日 15時) (レス) id: 5c04ab9136 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 夢主ちゃんうずまきで働く事になったんですね(*^□^*) 皆が楽しそうで良かったです(*^□^*) (2019年12月30日 21時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - リュカさん» 続編楽しみに待ってます(*^□^*) 太宰治様オチも楽しみです(●^o^●) (2019年12月29日 22時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年12月20日 17時

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