Snowflake (NO/SO) 《5/20 完結》

【12】内緒/O ページ12

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和が家を出たのをしっかりと確認すると、

俺も一度リビングへと戻り、支度をする。


何の支度かって？


俺、実はバイトと仕事、両方やってるんだよね。


でも、前に和に「智は仕事、しなくていいから」って言われて。

だけどさ。俺もただの金食い虫じゃ居られないわけですよ。


少しでも和の役に立ちたくて。ちょっとずつ、和に内緒で貯金してるんだ。


…いつか、恩返しするからさ。


今は……少し待ってて。


それに、今、”やりたいコト”があるんだ…。



俺の仕事は基本的に家でやるもの。

だから、バイトは和が居ない間、つまり昼にやっていて、

仕事は和が寝てから、夜中にやってる。



今日は、バイトの後に、上司と会わなきゃいけないから……



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「……はぁ…」



なんか……


ダルいなぁ……。


なんていうの？頭と体が重い感じ…。


腰も痛いんだけど……さ(笑)

それは関係ないから、放っておいて。



でも、あんまり深く考えすぎると余計酷くなるから、止めよ。




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俺はジャンパーを羽織ると、バイト先であるコンビニへと足を運ぶ。




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「おっねがい！！大ちゃん！まじで、一生のお願い！」

「……分かった。分かりました」

「やたっ！まじ！大ちゃん、感謝！」




俺の目の前で、深く頭を下げているのは、バイト先の友達である、相葉雅紀。


俺は相葉ちゃんって呼んでる。



今日の俺のシフトは１２時から３時間で、相葉ちゃんは１２時から５時間という何とも無謀なシフトだったらしい。


流石に５時間立ちっっぱは辛いでしょ…と、話を聞いた俺は思ったが、彼の話はそこで終わりではなかったのだ。




”お願い…！どうしても外せない用事が４時から入ってるの…！大ちゃん、俺と代わって！”



なんて、あんな一生懸命頼まれたら断れないでしょ…。


…あんま体調も正直良くないけど……。相葉ちゃんの為だし…



そう思った俺は、しぶしぶそれを承諾した。

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