第91話 ページ42
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昼食を食べ終え、一息ついたところでお店を出る。
けっこうボリュームがあってお腹いっぱい。
御幸はまだまだ食べれそうだけどね。
御幸「……あ、そうだ。
ちょっとスポーツ用品店行ってもいい?
俺のスパイクそろそろ寿命なんだよ。」
「わぁ、行きたい!!」
御幸「おぉ……スポーツ用品店でテンション上がるのかw
お前変わってんな。」
確かに普通の女の子の反応ではないよね……。
でもこれは野球部マネとしては仕方ないのです……。
「だ、だっていつもは学校の近くのお店で用具の買い出ししてたから……。
この辺りのお店は行ったことないし見てみたいんだもん。」
御幸「あぁ……いつもお疲れ様です、マネージャー様。」
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御幸に連れてきてもらったお店は学校の近くのお店よりも大きかった。
私は初めてきたお店に興奮し、あちこち歩き回っている。
御幸はというと、スパイク選びに夢中。
「あ、これ……。」
そして私はあるものを見つけた。
捕手が使うキャッチャーミット。
御幸「んー?どうした、高島。」
「なんか、キャッチャーミットって面白いよね。」
御幸「面白い?」
「うん!
他の守備で使うものとは違う形してて、面白い。」
御幸「ははっ、お前よく分かってんなあ!」
そう言うと、御幸はキャッチャーミットをすごく嬉しそうな顔で見つめる。
─────そう、その笑顔。
その無邪気な笑顔が、私はたまらなく好き。
野球をしている時と同じ御幸の心からの笑顔。
御幸「他のどれとも違うグローブの形、俺も面白えと思った。
それに捕手ってのは1人だけグラウンドに座って、選手全員を見られるポジションだ。」
「うん。」
御幸「やり甲斐あって最高だよ。」
「ふふっ……分かってるよ。」
御幸「そっか。」
「……あと、時々御幸がチームメイトに厳しい言葉をかけるのは、チームを想ってるからだってことも、ちゃんと分かってるよ。」
御幸「……なんだそれ。」
下を向いて頭をかく御幸。
……照れてる……のかな?
「……みんなで行こうね、甲子園。」
御幸「当たり前だろ。目標は全国制覇。
どの強豪にも負けねえよ。」
「うん……!!」
……御幸、私ね。
御幸の強気なプレーには、毎回鳥肌たっちゃうくらい感動してるんだよ。
あなたは本当にすごい人。
でも、だからこそ、近くにいるはずのあなたを遠くに感じてしまう時もあるんです。
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みかん(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!ドキドキしていただけて嬉しいです(*^ω^*)これからもよろしくお願いします! (2018年8月11日 16時) (レス) id: 8efec5e759 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!更新遅くなってしまってすみません!また続きを読んでいただけたら嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2018年8月11日 16時) (レス) id: 8efec5e759 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 暁さん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです(^ ^) (2018年8月11日 16時) (レス) id: 8efec5e759 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 読んでとてもドキドキしたり胸がキュンってなります。続きが気になって仕方ないです! (2018年2月2日 11時) (レス) id: 590107ddb0 (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ - あの・・・・更新されていないようですが・・・・私楽しみにしてるんです!お願いします、更新まってます。 (2016年5月5日 10時) (レス) id: 8274bfa5b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん | 作成日時:2016年1月11日 11時