二人の距離 part2【御幸一也】

第54話 ページ5

【御幸side】


御幸「なぁ、ノリ。」


川上「何？」


御幸「俺……今日眠れる気がしねえ。」


川上「…………寝て。」









高島に告白されたこと

付き合うようになったこと

高島が妬いてくれたこと

そしてキスしたこと

いろんなことが幸せすぎてヤバい。









川上「明日は自由行動で高島と一緒だけど、ちゃんと睡眠とっとかなくていいの？」


御幸「じゃあ寝るわ。」








そう、明日は夕方までずっと自由行動。

この前高島と電話で色々と決めたあれだ。







川上「……とりあえず、よかったね。
ゾノに呼ばれてどっか行っちゃった時は何事かと思ったけど。」


御幸「いや〜マジでいろんな奴のおかげだわ。
お前もサンキュ、ノリ！」


川上「俺は何もしてやれてないよ。」


御幸「はぁ？何言ってんだよ。
話聞いてくれるだけでも充分だっつーの！」






……ホント、いろんな奴のおかげ。

倉持、ノリ、ゾノ……それから淕。

みんなのおかげで高島と付き合えた。








でも──────────








御幸「付き合った初日にキスとか……ガツガツしてるって思われたかな。」


川上「は！？////」








高島が可愛すぎて、好きすぎて、キスしたくなった。

していいか自分で聞いたくせに、了解を得る前にしてしまった。








川上「ちょ、何言ってんの////」


御幸「いや……男って大変だよなって話。」







俺だって男子高校生。

抑えられなくなる時もあるんだ。

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