二人の距離 part2【御幸一也】

第86話 ページ37

【御幸side】


あっという間に時は過ぎ、明日の休日は高島とのデート。


明日の準備も済ませ、ベッドでいろいろ考える。


ケーキ食べた後はどうするか……。


ショッピングか……？


でも歩き回らせるわけにもいかないし……。


わりと実家から近いとこだし、そのまま家に招いてもいいけど……やっぱりまずいか……？









トントンッ









御幸「……？ はい。」





突然俺の部屋のドアがノックされ、ドアを開けると純さんと亮介さんが立っていた。




伊佐敷「よお、御幸。遅くに悪りいな。」


御幸「いえ、どうしたんですか？」


伊佐敷「明日さ、みんなでスポーツ用品店行くけどお前も行かね？
新しいスパイク欲しいって言ってただろ？」


亮介「せっかくのオフだし、たまにはいいでしょ。」


御幸「あ、えっと……。」




…………どうしよう。


『明日は高島とデートです』って正直に言えばいいのか？


よりによってこの二人に……？





伊佐敷「どうした？都合悪いのか？」


御幸「あ…………はい、すみません。」


亮介「もしかして、高島とデート？」




……さすが亮介さん。


やっぱこういうことは隠す間もなくバレるんだな。




御幸「 …………そんな感じです。」


伊佐敷「なにっ、そうなのか！？
もっと早く言えよ！！
頑張れよ！！そんで楽しんでこい！！」


亮介「そうそう、楽しんでおいで。」




純さんは真面目に応援してくれてるみたいだけど……亮介さんはなんか違う感じがする。


なんて思っていると、予想的中。


ものすごいいい笑顔で亮介さんが俺に話しかける。




亮介「ところでさ、御幸。」


御幸「…………はい。」


亮介「お前、避妊具とか持ってるの？」


御幸・伊佐敷「「！！？？」」

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