二人の距離 part2【御幸一也】

第79話 ページ30

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「御幸……キス、したい////」




自分が今ものすごいことを言ってるのは分かってる。


今朝亮さんにいろいろと言われて、御幸が何か私のことで溜め込んでいるのかと心配になった。


亮さんが言ってた『溜める』が “そういう意味” だと分かって、御幸もやっぱり男の子なんだってことを感じた。


御幸に『好きだ』と言われて、嬉しくて、私も『好き』が溢れてきた。




「キス、しない？////」




もっと、もっと、あなたに近づきたいと思ってしまった。




御幸「お前、ホントずるい……////」




御幸は抱きしめ合っていた身体を離すと、両手で私の顔をやさしく包み込む。




御幸「苦しくなったらすぐ言えよ？」

「うん……////」




そっと御幸の唇が私の唇に触れる。


その感触に、伝わる温もりに、幸せでいっぱいになる。


時々唇を舌で舐められるので、その度に身体がゾクゾクしてしまう。




「……御幸ってさ、キスうまいよね////」

御幸「……そうか？
でも、お前としかしたことねえからな。」

「えっ！？そうなの？」

御幸「え……お前は違うの？」

「ううん、御幸とだけ……////」

御幸「…………よかった。」




嬉しそうにまた私の唇に触れる御幸。

何回も角度を変え、やさしいキスをしてくれる。




御幸「……高島。
もっと深いのしてもいい？」

「深いの？」

御幸「……舌、入れていい？」

「……っ////」




御幸が言ってるのは、漫画とかでしか見たことないディープキスというやつ。

それを御幸と私が……？

でも、キスしたいって言い出したのは私だし……。

正直……してみたい////




「…………いいよ////」




そう言うと、御幸は顔を赤らめて口元を手で隠し、私から目線をそらす。




御幸「……今日のお前ホントずるい////」

「な、なにが……////」

御幸「なんでもねえよっ////」




恥ずかしいけど、ドキドキするけど、でもそれ以上に、もっともっといろんなあなたを知りたい。

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