バレー部の私は今日もまたキセキの世代に絡まれます

遅ぇんだよ ページ44

青峰side




Aの病室に行く途中、
見慣れた、そしてムカつく顔が勢揃い




「ック………私たち…最低だよぉ…」
「何で……あんなことされて……笑顔なの…」
「取り返しつかないことしちゃった……」



口々に聞こえる懺悔の声









青「今更遅ぇんだよ」









ぶん殴ってやりたい気持ちを抑えて
通り過ぎた









ガラガラ……



青「よぉ」

貴「あっ!!大輝くん!!」



満面の笑みを浮かべるA

つられて口が緩む





貴「あのね！
　 さっきバレー部員達が来てくれたんだよ」





嬉しそうに報告するAは本当に
嬉しそうだった









本当に来てくれるなんてね！


ニコニコとそう言った









青「ふはっ」


あまりにも呑気なAに
笑いが零れた









こんなに優しい笑顔をするのは
お前くらいだ






もう少し
この笑顔を見たい……なんて








楽しそうに話すお前を見ながら
心の中で呟いた

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