愛していますの五日目 ページ7
A「お兄ちゃん、行ってきます!」
緑間「ああ、行ってこい」
今日は久しぶりの征十郎と放課後デートだ。
すれ違ったお兄ちゃんに行ってきますと言って、征十郎のクラスへ向かった。
A「(征十郎がいない…………)」
クラスを見回しても、征十郎の姿は見当たらない。
すれ違っちゃったのかな……。
赤司「誰を探しているんだい?」
A「征十郎!!」
私は征十郎に抱き着く。
大好きな彼の匂いはとても落ち着いた。
A「征十郎!行こ!」
赤司「ああ」
彼は優しく手を差し出してくれた。
私ははにかみながら、その手を取って歩いた。
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A「もうすっかり暗くなっちゃったね……」
私達は沢山の処を見て回った。
見るもの全てがキラキラと光っていた。
ふと私は自分の手を見る。
征十郎の手は私より大きく、男の子なんだなぁと改めて思う。
それと同時に私は不安に襲われる。
一体あと何回この愛しい手を握ることが出来るのだろう、と。
これから彼はどれだけの女の人の手を握るのだろう、と。
彼の物語に私はどれくらい居ることができたのだろう、と。
恐怖が心を支配してしまう。
そんなこと思う資格、私にはないのに。
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真柴白 - 泣きました(T△T)ボロッボロッですよ。 (2021年1月31日 5時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつレモン | 作成日時:2019年4月7日 0時