愛していますの一日目 ページ2
突然の事だった。
最近食欲がないから、病院に行った。
たったそれだけの事なのに、
A「なんでこうなっちゃったかな……………」
自分でも声が震えているのが分かる。
目の奥が熱い。
私は上を向いた。
そうでもしないと、涙が溢れて止まらなくなる。
A「…………帰ろ」
桜の花びらは美しく散っていた。
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母「おかえり、どう?薬貰えた?」
私は俯いた。
お母さん、私、薬どころか、余命宣告まで貰っちゃった。
話さないと、
A「お母さん、お母さん達に話がある」
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私は家族を集めた。
お兄ちゃんとお父さんも何が何だか分からない様子だった。
父「なんだ?サプライズか?」
そうだね、サプライズならどれだけ良かったか。
A「違うの」
私は全て話した。
顔をあげると母は泣きながら私を抱き締めた。
父も私を抱き締めながら泣いていた。
私は泣いてはならないと思い、母と父を一旦落ち着かせて、自分の部屋へ向かった。
その時兄の横を通り過ぎた。
兄は、声も出さず、抱き締めもせず、目を大きく開けて、ただただ、泣いていた。
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私はドアを閉めた。
ベットに身を投げる。
部屋を見渡すと、数々の思い出が溢れてきた。
頬を涙が撫でる。
ぽたぽたと服に染みを作っていく。
拭っても、拭っても、治まらない。
私は声を殺して、泣き続けた。
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真柴白 - 泣きました(T△T)ボロッボロッですよ。 (2021年1月31日 5時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつレモン | 作成日時:2019年4月7日 0時