58話 #4 ページ10
.
A｢...おはよう.....ございます...｣
フラフラしながら読影室の扉を開けるA。
そんな様子のAを見て甘春はぎょっとする。
甘春｢...安藤先生、大丈夫ですか...？体調が優れないように見えますけど...｣
A｢.....ああ...なんかよくわかんないんですけど...昨日から気持ち悪くて...｣
グロッキー状態のまま白衣を羽織り、モニターの前へ腰掛ける。
甘春｢そ、そうですか...あまり無理をなさらないで下さいね。｣
Aは｢はい...｣と応えながら頷く。
...昨日の記憶が全然ない.....五十嵐さんと食べに行った後の記憶が.....
Aは｢まさか｣と呟いて、モニターの電源を入れてから立ち上がり、ラジエーションハウスの中にいるであろう五十嵐の元へ向かった。
A｢...おはようございます.....五十嵐さんいますか...？｣
小野寺｢大丈夫か安藤先生？なんかフラッフラだけど。...五十嵐ならそこに座ってるぞ。｣
軽く頷きながら五十嵐の元へ向かうA。
五十嵐の後ろから声をかけると、彼はガタン！と音を立てて椅子から立ち上がった。
五十嵐｢...うわあ！...あ、安藤先生、その...
ーーーーー昨日。
や、やばい...まさか私...
A｢........あの、私昨日もしかしてお酒...とか飲みました...？｣
五十嵐｢あ...はい。店員さんの間違いで焼酎のストレートを1杯ほど...｣
Aはサーッと顔を青くしてから五十嵐の肩を掴み揺らす。
A｢...私...な、何かご迷惑なこと...とか、してませんでした...？｣
五十嵐｢えっ、あ、いや、その...迷惑？なんてことは.....｣
すっと目を逸らしてガクガクと揺らされる五十嵐。
彼の頬はほんのりと赤みを帯びていた。
A｢.....ホントにごめんなさい...私酔ったら人が変わるんです.....｣
五十嵐｢あっえと、大丈夫ですよ！！お気になさらないで下さい！｣
そう言ってから五十嵐は両手をぶんぶんと振って笑顔を見せる。
Aは深く頭を下げて｢すみませんでした...｣と言って読影室へと戻って行った。
.
五十嵐｢...あれ？｣
ふと、五十嵐は薄いピンク色のハンカチが落ちていることに気が付く。
五十嵐｢.....伊東さんのかな...｣
五十嵐はそれを拾い、彼女のいる読影室へと足を運んだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 841人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
