少年少女、恋物語°*18歳編*°Part５

第204話『決心』 ページ39

・


あれから数日後…



今日のアジトは、セト、カノ、シンタロー以外の全員がそろっている。


ちなみに、

セトはバイトをしにコンビニへ…

カノは公園に…

シンタローは、自宅に用があって帰ったそうだ。


そんな中、私は自室のベッドに寝転びながらみんなと出会ったあの日からの出来事を思い出していた。



初めて友達が出来て…


初めて告白されて…


初めて恋について真剣に悩んで…



今まで人との関わりがなかった私には、初めてが多すぎたと思う。


だけど、逆にいい経験になったとも思ってる。



セトと…カノと…シンタロー…


3人は、私に想いを伝えてくれた。


セトは、いつも優しくて…すごく頼りになる。

だけど、私には弱い部分も見せてくれた…。


それが嬉しかった。



カノは、なんだかんだで、誰よりも先に私を気にかけてくれる。

いつもはチャラけてるのに…誰よりも責任感が強いんだなって…


助けられる度に感じた。


シンタローは、いつもいじられてるし…正直、私もエネちゃんの件ではびっくりした…w

だけど、本当に辛いときに…黙って傍に居てくれる。


近くに居るだけで、安心させてくれる。



思い返すと、やっぱりみんなそれぞれに良いところがあって…


本当に選ぶのが難しい…。


事実、このことで何回も泣いたし、本当に苦しかった。



だけど……


だけど、それも今日でやめにしよう…。



今から私は、3人の中の1人に気持ちを伝えるんだ。



後悔のしないように…。


まだ不安はあるけれど、3人だって同じ思いだったはず…



『常に一緒に居たい人』


そんなキドの言葉が、あの日からずっと繰り返し頭の中で流れている。


告白する決心がついた今…




その言葉で頭に浮かぶのは………









・









・









・








1人しか…居なかった。








・

第205話『告白』→←重要なお知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す