少年少女、恋物語°*18歳編*°Part５

第197話『絶対に』 ページ31

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『…シンタロー君、何してるの？』


突如聞こえた声に、心臓が止まりそうになる。


思い付いたままに言い返したが、自分でもわかるほど動揺している。


しかし、カノはそんな俺の態度が気にくわないようだった。


『…シンタロー君は、Aちゃんの何？』


光のない目で、淡々と聞いてくる。


正直、怒鳴ったり…あからさまな嫌味を言われない…。


それが一番嫌いだ。


どうすればいいのか…わからなくなる。




カノの質問……


俺はAの………




なんだ…？


まず…Aは俺のこと……




なんだと思ってんだ…？


…ここでもし…


俺が『付き合ってる』って言ったら…？


カノは諦めるか…？





……………いや、


カノはそれでも奪いに来るだろうな…。


そう考えると、つくづく俺とは違うなって思う。


俺だったら………




…いや、今は俺とAの関係についてだ。




…………友達…



これが本当の、俺とAの関係。


悔しいけれど…どう足掻いたって、友達なんだ。



期待するだけ無駄かもしれない…。





そう……


ただの友達の一人なのだから…。



シン「…俺とAは…



………ただの友達……だ…」


言ってみると、意外にも辛いんだな…。


俺の返事に満足したのか、カノの声は少し柔らかくなっている気がした。



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だけど……



俺は負けない。



……絶対に……



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絶対に俺のものにしてやる…。


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