第186話『勘違い』 ページ20
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?「…うわっ!?」
突然ドアの方から聞こえて来たのは、叫び声。
貴方「…んんっ……」
眠い目を擦りながら、部屋を見渡した。
カノ「…あ、Aちゃんおはよ〜」
隣には上半身だけ起きて、ニコニコしているカノ。
貴方「…あ、おはよ。」
私も起き上がる。
((ピタッ
カノ「…ん、もう熱はないね!顔色もだいぶ良いみたいだし…よかったね!」
カノは私のおでこに片手を…
もう片方の手を自分自身のおでこに当て、ニコッと微笑んだ。
貴方「…うん、もうピンピンだよ!ありがとう…!」
私も精一杯の笑顔で返した。
カノ「お礼なんていらないよ!……そう言えば…キド、どうしたの?」
そう、部屋に入るなり叫び声を上げて固まっていたのはキド。
キド「…あ、ぁ……」
貴方「キ、キド…?」
キドは冷汗のようなものをかいている。
キド「…お、お前ら…そういう関係…だったんだな…」
そういう関係…?
貴方「…えっ?」
キド「…い、いや!隠さなくてもいいんだ…!…そ、その…他の奴らには言わないからっ…幸せになっ!((汗」
早口で言うと、キドは急いで部屋から出て行こうとした。
いやいや、キド…
完全に勘違いしてるから……
私は光の速さでベッドから飛び降り、キドに抱き付いてなんとか止めた。
貴方「キ、キド!待って…!……全部勘違いだよっ!」
キド「…勘…違い…?」
貴方「う、うん…実はね______」
そうして、仕方なくキドに全てを話した。
今思えば、カノのおかげで迷わず話せたのかもしれない。
昨日の私なら、適当な嘘で誤魔化してただろうから…。
話し終わると、キドはわかってくれたようだ。
キド「…そ、そうだったのか…なんか…すまないな…」
キドはため息をついた。
しかしそのため息は、安心したようにも…
残念、という気持ちが込もっているようにも感じた。
カノ「…まぁ、僕はAちゃんとそういう関係だった、って思われたままでもよかったんだけどね…」
貴方「ちょっ、何言ってんの…///」
地味に照れちゃうよ…
カノ「Aちゃん、照れちゃってぇ〜wかっわい〜w」
貴方「…っ///」
キド「…はぁ…そういうのは二人だけでやってくれ……あと朝飯できたからリビング行くぞ」
貴方「…だ、だから違うってば///」
カノ「はいは〜いw」
寝起きからガヤガヤしていたが、やっと私達はリビングに向かった。
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ゆず助(プロフ) - ちょこえおさん» 本当のことなのでwこれからも色々頑張ってください!よければお友だちとk((厚かましすぎでしたスミマセン!! (2016年8月7日 10時) (レス) id: c7b47780e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこえお(プロフ) - ゆず助さん» いえいえ!本当ですか…!?嬉しくて涙が止まりません…!!初めての作品なのでそう言ってもらえると本当にありがたいです!ありがとうございます!! (2016年8月7日 10時) (レス) id: 4b9f39c94c (このIDを非表示/違反報告)
ゆず助(プロフ) - お話中申し訳ありません!何年か前までこの作品を読んでたものです。何か急にまた読みたくなりまして…パスワード忘れたので新しく登録してまできました!wそれくらいこの作品最高です!! (2016年8月7日 1時) (レス) id: c7b47780e5 (このIDを非表示/違反報告)
愛梨 - あらま…、無理するのも程ほどに自分のペースで更新しなよ、ね!w((いやいや奥さん、ぶっちゃけ忘れてたんじゃないですかァ~?ww((ちょ、wまだ中学生だろがww((あ、わかる()好きな声優さんとか出てたら買いたくなるわ(← (2015年3月22日 10時) (レス) id: 0cb4f6b0fb (このIDを非表示/違反報告)
チョコ♪ - 愛梨さん» 最近忙しくて全然更新できないよ〜…((当たり前だよ〜w愛梨のこと、忘れる訳がないっ!((キリッ ((わ、若い…あ、いえ…私はもう年なんで…((← 最近さ、乙女ゲームが欲しくてたまらないっ…!!← (2015年3月19日 22時) (レス) id: 01c9c72e43 (このIDを非表示/違反報告)
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