少年少女、恋物語°*18歳編*°Part５

第179話『誤魔化し』 ページ13

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〜次の日〜


特に目覚まし時計なんてものはセットしなかったが、

相当寝ていたのだろう…。


自然と目が覚めた。


枕元にある時計を見ると、


８：３０


嘘だろ………←


ちょっと待ってよ……


昨日帰って来たの、6〜7時だったよね……？


ってことは……9〜8時間も寝てたのか……


あぁぁぁ……


とりあえず、このまま寝てる訳にはいかないな…。


まだ眠いけど……


私は重い体をなんとか起こした。


貴方「…っ……」


何故だ……←


まだ頭が痛いぞっ！？←


久しぶりにしっかり寝たって言うのに……


酷いよ……



心の中でブツブツ言いながら、私はリビングに向かった。


((ガチャ


貴方「…お、おはよ…」


リビングを見渡すが、そこにはカノの姿しか見当たらない。


カノ「あ、おはよ！……疲れは取れた？」


あ、そっか……


カノは知ってるんだった……


貴方「あ〜…まぁ…」


なんとか、あやふやな返事で誤魔化す。


カノ「え…なんか微妙な返事だけど……大丈夫なの？w」


貴方「…うん、多分…」


適当に返事しながら、私はカノが座っているソファーに腰掛けた。


カノ「もぅ…無理しちゃダメだからね？あ、それと…今日は僕以外誰も居ないから」


え…？


貴方「…みんな…居ないの…？」


カノ「あれ？言われてなかった？」


嫌な考えが頭をよぎる。


貴方「うん…聞いてない…もしかして…1日中いない……の…？」


カノ「え？うん、そうだよ」


貴方「………」←


カノ「えぇぇっ！？ちょっ、何気失礼だけどっ！？」


貴方「…ごめん…」


カノ「えっ…あ、え…えっと……あ、そうそう！今日は僕以外居ないからさ、寝ててもいいんだよ？」


どうしたんだろ…そんなに慌てて……


でも寝てるなんて、さすがに悪いからなぁ…


貴方「…大丈夫。ちょっと…水飲んでくる」


カノ「気、使わなくていいのに〜…あ、うん…！」


座っていたソファーから立ち上がり、そう遠くない冷蔵庫目指して歩いた。


なのに……


運悪く目眩が私を襲った。


足に力が入らなくなって、すごい勢いで床に近付いていく。



遠くでカノの声が聞こえた気がするけれど、私は襲いかかる眠気に立ち向かうことさえも出来なかった。


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