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かわいい部下とデートしてみた 4 ページ19

「次はやっぱり甘味ですよね!」

「まだ食うのかよ…。」

一通り買った物を食べれば落ち着くかと思ったが、足りないらしい。

「何言ってるんですか、屋台で食べる物にお腹いっぱいとかないんですよ!これは風情なんです。」

中也には全く理解できない論理だ。
花より団子、という言葉はAのためにあるのだろう。

「じゃあ俺が買ってきてやるから、お前は桜見ながら大人しく待ってろ。」

「え、私も行きますよ?」

立ち上がろうとするAをいいから、と止め、中也は一人でまた人混みへ向かう。
二人で動けばまた立ち往生することになってしまう。

「気遣いはありがたい、がしかし、デートなんだからとにかく一緒に居たいという女心は、中也さんにはわからないか…。」

この人の多さでは暫く中也は戻ってこないだろう。
遠ざかる背中を見ながら、Aは一人寂しく座って待っていた。

「お嬢ちゃん、かわいいね。誰と来てるの?」

一緒に飲もうよ、と大学生くらいの数人の男達に絡まれる。
同じくらいの歳だと勘違いされているらしい。

今日は姐様に頼んで大人っぽくしてもらったからね!
いつもの幼稚な私ではないのですよ。

Aは歳を間違われていることが嬉しかった。

「ごめんなさい、今日はデートなんです。」

しかし、男達は断ってもしつこく誘ってくる。
Aがだんだんイラついてきた時、何かがぶつかる音がして、一人の男の服が濡れる。

「ちょっと君!僕のメロンソーダが溢れちゃったでしょうが!」

そこにいたのはキャスケットに探偵服を着た青年。

「ぶつかってきたのはそっちだろ!」

睨み合う青年と男達をAが宥めると、機嫌を損ねた男達は自らの場所へ帰ってしまった。

「全く、甘味の匂いにつられて来てみれば、世の中には本当に馬鹿しかいないんだから。でも君は……ふーん、面白そうだね!」

Aの顔を興味深そうに見つめる目は、先程までの子供っぽさが消え、何処か人智を超えた鋭さがある。

Aは思わず息を呑んだ。

「あの、「あー!社長との待ち合わせ迄後三分しかない!僕もう行かなくちゃ!」

名前を尋ねようとしたが、青年は既に聞いていない。

「じゃあまたね!」

笑顔でそう言い残すと、慌ただしく走って行ってしまった。

またね…?

Aは一人取り残され、呆然と立っていた。

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noel(プロフ) - 星猫さん» いえいえ、ありがとうございます (2020年4月14日 19時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみませんです;;更新頑張って下さいね。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 星猫さん» お誘いは凄く嬉しいんですが、今年受験生でして…。コロナのせいで今が暇なだけなので、他の方と合作は厳しそうです。誘っていただいてありがとうございます。すみません!! (2020年4月13日 22時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか? (2020年4月13日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ぬい(プロフ) - noelさん» うれしいです! 楽しみにしてます (2020年4月11日 14時) (レス) id: 1f95c5a6f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:noel | 作成日時:2020年4月8日 17時

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