猫耳がついたら【文スト】

18種類の結果パターン

貴「猫耳も悪いもんじゃない、かも」 - 2024年5月14日

__兎が好きな小さな彼女__



朝起きると、頭の上に猫耳がついていた。
……絶対からかわれる！！
取り敢えず生き抜こう。


…………………………




太宰「あは、あははっ！！猫耳だねえ！」


貴「巫山戯るなぁぁ！！」





冒頭で高らかに云ったものの、
こうも太宰さんに追いかけられては
生き抜ける自信が無くなってくる。


狂ったように笑いながら、私に手を伸ばしてくる
彼に、最早恐怖しかない。


貴「うわぁぁ来るなぁあ！！」







貴「誰か助け…っぶはっ！？」






突然、誰かに抱きしめられて、息が止まる。


ふわりと香る花のような香り。
柔らかな身体の感触。


…………これは…！





鏡花「…YOUが嫌がってる」

貴「きょ、鏡花ちゃん…！！」





鏡花ちゃん……！


小さな身体で、私をしっかりと抱きしめて、
太宰さんを睨む様に見つめる鏡花ちゃん。





太宰「んー、何だい？女同士の友情？」

鏡花「………」




へらへらとする太宰さんの言葉を聞き、
更に私を強く抱きしめる鏡花ちゃん。


………うわぁ可愛い…。





太宰「んじゃあ、私は心中相手を探しに行…」


国木田「太宰ィィイイイイ！！」




国木田さんの怒声と、太宰の絶叫が響いた。
その後、太宰さんがどうなったかは知らない。




・

・






鏡花「…YOU…その…」


貴「あ、えと…取り敢えず離してくれる…？」





先程から体制を変えず、私を抱きしめている鏡花ちゃんは、何かそわそわしていた。

取り敢えず離してもらい、
鏡花ちゃんと同じ目線までしゃがんであげると、
彼女は目を逸らした。



………き、嫌われた…！？






貴「…ど、どうしたの…？」


鏡花「…その、だから…猫耳……」




「触りたい…」と、
俯きながらも、確りと鏡花ちゃんは云った。




貴「…ん、いいよ…。助けてくれたもんね。
………どうぞ」




そう云って軽く笑うと、鏡花ちゃんは花を咲かせたように瞳を輝かせて、手を伸ばした。




鏡花「…ふさふさ…、気持ち良い…」



…っ、かなり、くすぐったい…けど。



鏡花「…すごい…すごいっ…」




でも、夢中になって猫耳を触る彼女を見れば、
我慢する他なかった。





貴「っ……ふふ…」




…鏡花ちゃんの可愛い所が見れるなら、
猫耳も悪くない、なんて思ったのは秘密。






……

鏡花「星、…押して。…おねがい」


星空ぴのん様、リクエストありがとうございました！

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