かわいい部下とデートしてみた 2 ページ17
Aが心待ちにしていた日曜日。
この数日間、Aは仕事をサボることもなく、いつもより良く働いた。
まさか花見にこんな効果があるとはな…。
定期的に出掛けるのもありか。
紅葉に何度か着物を着せられることもあったので、中也は自分の着付けなら、一人でもできる。
Aが紅葉に着付けして貰っている間、中也は何故か本部ビル近くのカフェで待たされていた。
A曰く、どうせならそれらしくしたい、らしい。
中也は、改まって異性と出掛けたことがなかった。
A相手ですら、任務以外に二人きりで外へ出ることはない。
着物なんか着たら目立つだろと思ったが、案外着てる奴もいるもんだな。
これなら変に注目されることもねぇか。
中也は暫くテーブルに一人で座っている自分に、周りの女性客がチラチラ視線をやっていることには気付いていなかった。
「ごめんなさい、長らくお待たせしましたっ。」
そこへ息を切らしたAが小走りでやってくる。
「落ち着け、そんなに待ってねぇから。転ぶぞ。」
Aの登場に、女性客達は一気に興味をなくしたように自らの話に戻る。
「何か途中でいっぱい捕まっちゃって。」
「…まぁ、酔っ払いも多いだろうしな。」
白地に墨色と赤の模様が入った少しレトロな着物。
薄く化粧された顔と相まって、いつもより少し大人びて見える。
声もかけられることだろう。
「何かレディに言うことは?」
ニヤニヤと中也の顔を覗き込むA。
「…似合ってる。」
「60点。かわいいって言って欲しかった!」
どうやらレディの要望には上手く答えられなかったようだ。
「中也さんも黒の着物、良いですね。素敵です。」
楽しそうに笑うAを見ると、一日くらい羽目を外してもいいかと思ってしまう。
「はぐれんなよ。今日はかわいい部下との楽しいデートだからな。」
悪戯に笑って見せると、不意打ちに少し顔を赤らめるA。
浮かれている自分に気付きつつも、中也はそのまま桜の舞う方へ歩いて行った。
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noel(プロフ) - 星猫さん» いえいえ、ありがとうございます (2020年4月14日 19時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみませんです;;更新頑張って下さいね。 (2020年4月14日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 星猫さん» お誘いは凄く嬉しいんですが、今年受験生でして…。コロナのせいで今が暇なだけなので、他の方と合作は厳しそうです。誘っていただいてありがとうございます。すみません!! (2020年4月13日 22時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - あの、私と一緒に合作しませんか? (2020年4月13日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ぬい(プロフ) - noelさん» うれしいです! 楽しみにしてます (2020年4月11日 14時) (レス) id: 1f95c5a6f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noel | 作成日時:2020年4月8日 17時