熱砂の宴を掻きまわせ ページ45
翌日の朝。
普段の僕の起床時間に目を覚ますと
すでに起きていたであろうオクタヴィネルの3人が
準備を済ませて待機していた。
アズール「おはようございます。Aさん。グリムさん。」
『おはようございます…早いですね。』
グリム「うぅ…またオアシスに行進なんだゾ…？」
アズール「行進しないために早起きをしたんです。
さぁ、行きますよ。」
『…はーい。』
ジェイド「ふふっ…昨日の作戦会議でのこと、まだ怒っているのですか？」
『誰だってあんなにはっきりと戦力外通告を受ければ怒ります。』
ジェイド「おやおや、困りましたね。」
『絶対困ってない…』
相変わらずニヤニヤしたジェイド先輩から全力で目を逸らしつつ
その場にいた全員で、カリム先輩の部屋に向かった。
フロイド先輩は別行動だ。
さぁ、熱砂の毒蛇を翻弄してやろうじゃないか。
ジェイド「カリムさん。おはようございます。」
カリム「んん…ジャミルか、おはよ……」
ジェイド「いいえ。僕はジェイドです。
そういえば、少し名前の響きが似ていますね。」
カリム「え……あれ？…なんでお前らがここにいるんだ…？」
予想外の人物が部屋の中に居れば、それは混乱する。
そんなカリム先輩の困惑などどこ吹く風と
涼しい顔で、朝の支度を手伝い始めた。
僕は一応目を逸らしておくか。
カリム「A…これ、どうなってるんだ…？」
『…ほら、ジャミル先輩っていろいろやることがあって大変でしょう。
だから…』
僕の声を掻き消すように、部屋の中にノックの音が響く。
返事も待たずに開かれたその扉の奥から
待ちかねた、毒蛇の従者がお出ましになった。
『…僕たちで、お手伝いしてあげようと思いまして。』
ジャミル「カリム、そろそろ……なっ…何故君たちがカリムの部屋に…！？」
アズール「今Aさんが仰った通りです。
これからは休みが明けるまで毎日、僕らがカリムさんのお世話をしますので
もう少し、ゆっくりお休みになって構わないのですよ。」
ジャミル「はぁ…！？」
『昨日アーシェングロット先輩たちのお話を聞いて気づいたんです。
今、この寮で一番忙しいのは…ジャミル先輩、貴方だって。
それなのに…僕、一度抜け出したり
あんな、本人に文句を言えだなんて…何も知らなかったのに、ごめんなさい！
だから、お詫びにジャミル先輩を全力でサポートしますね！』
ジャミル「は…何をバカな…」
ごめんなさい、ジャミル先輩。
演技力なら、僕だって負けちゃいないんだよ。
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ゆる(プロフ) - 続いてほしいです………！更新楽しみにしてます！ (2022年9月24日 18時) (
レス) @page47 id: 3e63e5a771 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 天才か？？？好きです。 (2022年4月4日 21時) (レス) @page47 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 更新たのしみにしてますっ！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 惚れた、、、フロイドくんやっぱりすき、、、更新楽しみにしてます……！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2021年8月1日 22時
