洗脳の感覚 ページ40
フロイド「ジェイドの魔法が何で急に出てくんの？」
『それは、まぁ…今朝の出来事を貴方の片割れに聞いてください。』
ジェイド「ふふっ…そう怒らないでください。」
別に最初から得意な部類ではなかったけど
今朝の一件で、さらに苦手意識が増した。
これ以上あのオッドアイに面白いものを見る目で見られているのも気分が悪い。
だから、すぐさまアーシェングロット先輩の背中に隠れた。
アズール「…ジェイド。」
ジェイド「そこまで怖がらせたつもりはなかったんですけどねぇ。」
『…はぁ…とにかく、今朝ジェイド先輩に魔法をかけられた時の感覚が
あまりに、ジャミル先輩と話していた時と酷似していたんです。
相手の瞳を見た瞬間、自分の意識が掻き消えていくあの感じ。
加えて、僕がカリム先輩に魔法を使った時に
何か別の魔法に弾かれかけたことがあったんです。
このことから、カリム先輩が何らかの魔法をかけられているのはほぼ確定。
ジャミル先輩が本当に洗脳系の魔法を使えるとしたら
今回の一件は、ジャミル先輩がカリム先輩を操って起こしている可能性が高いんです。』
可能性、と言っておいて一部僕の願望だ。
あの時の優しい言葉が、嘘であってほしくない。
でも、カリム先輩が絶対の信頼を寄せるジャミル先輩が
裏切っているとも思いたくない。
そんな、矛盾した願望。
ジェイド「なるほど…確かに、可能性としては十分です。
ですが、彼に動機があるのですか？」
フロイド「ウミヘビくんがラッコちゃんにそんなことするとは思えねぇんだけど〜」
『ウミヘビ…ラッコ…？
えっと…これは、完全に憶測ですが
アーシェングロット先輩が言っていた彼の成績。
それが全て意図的なものだとしたら
恐らく、我慢の限界。というものなんだと思います。』
アズール「我慢の…？」
『ここ数日だけですが、僕から見ても
ジャミル先輩は、きっと物凄く優秀な人なんです。
でも、ずっと何かを隠していた。』
フロイド「へぇ…小エビちゃん、よくわかるねそんなの。」
『…同族嫌悪ですよ。…ただのね。
嫌だな、この人って…思っちゃうから。何となく。
最初は、カリム先輩の圧政に対する文句を隠していたのかなって思ってました。
でももし、彼が今回の首謀者で
尚且つ、彼が自分の立場や身分のせいで
優秀な成績を取らないように、我慢していたとしたら。
その現状に、酷く憂いてしまったとしたら。』
アズール「…その矛先が向かう先は、大体見当がつきますね。」
話はここまで。
後は、どう動くかだ。
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ゆる(プロフ) - 続いてほしいです………！更新楽しみにしてます！ (2022年9月24日 18時) (
レス) @page47 id: 3e63e5a771 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 天才か？？？好きです。 (2022年4月4日 21時) (レス) @page47 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 更新たのしみにしてますっ！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 惚れた、、、フロイドくんやっぱりすき、、、更新楽しみにしてます……！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2021年8月1日 22時
