帰っていく獣たち ページ2
僕とエースのやり取りを見て
ニヤニヤしながら学園長が立ち去っていってからすぐの事だった。
ラギー「はいはーい！そこの君たち。
道のど真ん中に突っ立ってないで、どいたどいた！」
『ブッチ先輩…その荷物…』
バックパックに、ボストンバック3つ。
大きなクーラーボックスなどなど
尋常じゃないほどの大荷物を抱えたブッチ先輩が
鏡の間にやってきた。
ラギー「これっスか？シシシッ、大食堂と購買部の
賞味期限切れそうな食材、全部貰ってきたんスよ。
長期休暇に入るから、毎回タダ同然でくれるんス。」
『へぇ…それ、ブッチ先輩が全部食べるんですか？』
ラギー「いやいや、そんなわけないでしょ。
ソリトゥスくんには前話したはずっスけど
俺が住んでるスラムのガキどもとか
婆ちゃんに原一杯食わせてやるんス。ホリデーくらいは。」
『生きづらい環境だからこそ
皆で協力して生きていく…ってことですね。』
ラギー「そ。君が誇りに思うって言った生き方ね。」
『…覚えてたんですか。』
ラギー「…！いや、忘れるわけ…ないっていうか…えっと…」
慌てた様子で、口元に手を当ててそういうと
冷凍食品が解ける、ということで
足早に闇の鏡へと走っていってしまった。
ラギー「あ、そうだ。
いい加減、ラギーで良いっスよ。Aくん！」
『え、あ…はい。
良いお年を、ラギー先輩…？』
去り際にいきなり言われたものだから
思わず反応が遅れてしまった。
鏡に入る寸前で、満面の笑みで手を振ってくれたから
喜んではくれたのだろう。
エース「あー…そういうことね。
お前、あの三日でどんだけサバナクローと仲良くなってんの…」
デュース「あのブッチ先輩が満面の笑みで帰っていったぞ…」
『デュースはラギー先輩を何だと思ってるの。』
ジャック「お前ら、まだ帰って無かったのか。」
ラギー先輩を見送った後。
デュースの中のラギー先輩についての議論をしていると
今度は、両手いっぱいに植木鉢を抱えたジャックが鏡の間にやってきた。
エース「ジャック…お前もなんで両手いっぱいに植木鉢抱えてんの？
植木屋でも始める気？」
ジャック「これは趣味で育ててるサボテンだ。
休暇中に水やりしなかったら枯れちまうだろうが。」
『意外な趣味…』
ジャック「意外とやってみるとハマるぞ。お前もやってみたらどうだ？」
『うーん…グリムがいるし…食べたら危ない。』
グリム「流石にサボテンは食べたりしないんだゾ。」
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ゆる(プロフ) - 続いてほしいです………！更新楽しみにしてます！ (2022年9月24日 18時) (
レス) @page47 id: 3e63e5a771 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり - 天才か？？？好きです。 (2022年4月4日 21時) (レス) @page47 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 更新たのしみにしてますっ！ (2021年9月10日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 惚れた、、、フロイドくんやっぱりすき、、、更新楽しみにしてます……！ (2021年8月26日 0時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2021年8月1日 22時
