サッカーなど私に楽しめないわけがない【アレスの天秤＆オリオンの刻印】

ご飯のお時間 ページ29

『ちょっと待った、タツヤくんって風丸さんと同じ部屋のはずなんだけど
風丸さんどこ行った？』


吉良「…お前、何でそれを飯食いながら思い出したわけ？あと何言ってんの？」


只今夕食の時間
ヒロトに訝しげな眼を向けられたが、思い出しちゃったから仕方ない


風丸「俺ならここにいるぞ？」


『そうじゃないんすよ、風丸さん
風丸さんは誰と同じ部屋なんですか？』


風丸「円堂だ」


『…あぁ！原作で一人だった人のとこに行くのか』


風丸「…？」


不動「こいつ、たまにこんなこと言いだす変な奴だからほっとけよ」


『あっきー先輩ひっどーい』


文句を言う私を横目に、少し遠くの席に着くあっきー先輩と風丸さん
…あの2人、無印時代クソ仲悪かっただろ


『なぁ、ヒロト…エイリア学園事件がないだけで人って変わるんだね』


吉良「エイ…なんだって？」


『はぁ…聞きたかったなぁ…あのセリフ』


吉良「何のだよ…」


咳ばらいをして、できるだけ声真似をして


『好きだよ…円堂くん』


吉良「！？」


『君のその眼！』


吉良「な、なんだそのセリフ…」


『いいから言って！』


吉良「えぇ…ん”ん”…

好きだよ、円堂くん…君のその眼！」


『よしっ、録音できたから編集して「好きだよ、円堂くん」のとこだけ切り取って円堂さんに送ろう』


吉良「はぁ！？やめろ！！」


スマホを持った私の手を掴む


吉良「俺が、好きなのは…！！」


基山「御堂院さん、俺のスマホしらな…」


吉良「お前だ！！」


…こいつ馬鹿なの？
ここ食堂だよ？代表選手全員ぽかんとしてるけど
近くにいたタツヤくんに関しては震えてるけど


『…あ、このスマホ(録音に使ったスマホ)タツヤくんのだった』


基山「何で俺のスマホのパスワード知ってるの？」


『わかりやすいでしょ…ヒロトのたんじょー…』


基山「あぁぁ！！御堂院さん、部屋戻ろう！ね！」


『あぁぁ！！私まだご飯食べてない！！』


吉良「俺が食っとくから安心しろ〜」


『嫌だぁぁ！！ヨネさんのご飯〜！』


タツヤくんに連行され、強制的に部屋に戻された


『ちょっとタツヤくん！』


基山「頼むから、ヒロトにパスワードばらさないでよ…」


『だって誰でもわかる…』


基山「本人にはバレてないの！」


ぐちぐちと文句を言ってくるタツヤくん
…試してみよう、タツヤくんにあれが通じるかどうか


『ねぇ、タツヤくん』


基山「もう…なｎ…」


『ちょっとうるさい』


なぁんて事を言いながら、タツヤくんをベッドに押し倒した


基山「なっ…なっ…！？」


あ、この子意外と初心だな

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