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lie.5 ページ6

瀬名side


「瀬名先輩、指示通りleaderを捕獲してまいりました…瀬名先輩?」


かさくんに「よくやった」って言ってやりたいのに…なんで、声がでないの


城崎「あ、瀬名くーん」


『…瀬名……泉』


城崎「A、顔怖いよ?」


城崎が話しかけているのに、目線はずっと俺
普通なら別に何ともない状況
彼女が俺を睨んでいなければ


瀬名「…Aちゃん」


『気安く呼ぶな!!』


さっきまで静かだった彼女が声を荒げたことで、全員の肩が跳ね上がった


瀬名「…れn……冬園は…どう」


『どうじゃないだろ…それはお前と私が一番わかってるはずだ』


この声が突き刺さるのは、自分の罪がわかっているからだと思う


瀬名「…なんで……ここに」


『質問攻めするなよなぁ…女性アイドルテストケースだけど』


俺に対して明らかに声が冷たいのがわかる
でも、当然の報い


瀬名「…あのさ」


『…お前に会ったら言いたかったことがある』


初めて俺と目を合わせて話し出す


『どうして謝らないの…どうして忘れようとするんだよ

お前が傷つけたのに!お前が壊したのに!!
ただお前の事を思って、助けようとしてただけのお兄ちゃんを

どうして壊したりしたんだよ!!』


酷く冷たい眼をしている彼女に対して、声を出せる気がしなかった


朱桜「…leader、これは…」


月永「安易に答えを求めるな…と言いたいところだけど、おれもよくわかんない…」


城崎「楽しそうだなぁ…♪」


なんであいつはあんなに嬉しそうに見てるわけぇ?


朱桜「楽しそうって…止めないのですか!?」


城崎「どうして止めるの?言いたいこと言ってるAを止めたらだめだよ」


月永「…お前何?おれのAに何かしたの?」


城崎「そんなに怖い顔しないでよ、レオくん
Aが瀬名くんに怒ってるのは僕のせいじゃない、彼のせいだよ
あとAは僕のだから」


あっちはあっちでなんかやってるし、助けてもらおうとも思わないけど


瀬名「…ごめん」


『私に謝ってどうするんだよ…だからこの仕事』


「受けたくなかった」と言おうとしたんだと思う
でも言わなかったのは


あんず「…A……ちゃん?」


後ろに、プロデューサーが居たからだ


『あんず…遅かったね』


さっきまでの冷たさは何処へ行ったのか、優しい声に戻った


あんず「ねぇ、今の…」


『ごめん、あんず。私この仕事無理だ』


そう言って彼女は出て行った

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2018年11月13日 18時

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