lie.27 ページ32
『なるほどね……スケジュールには余裕があるからまだいいけど…』
瀬名「…どう?新曲三曲とか難しい?」
『面白そうだし、受ける』
瀬名「やっぱり俺に甘い」
『お前聞いてた?面白そうだからって言ったよね』
今日こいつおかしくないか…
『あ、でもドリフェスってのに出る予定だから…彩斗と相談してからかぁ…』
瀬名「ドリフェス?ランクは?」
『S2』
瀬名「初めてで?」
『そうだけど』
瀬名「…嘘でしょ」
『嘘じゃない』
瀬名泉は驚きすぎて口を開いたままになっていた
瀬名「は、初めてなのにS2…」
『私たちがエントリーしたんじゃないから、生徒会長が勝手にやったらしい』
瀬名「天祥院何してんのぉ…?
結成したてのユニットはA1に出るのがセオリーなの」
『知ってる。お前らとライブしたからだろうな』
こんな会話をしている中でも、曲作りのために思考を巡らせていた
『…このライブのコンセプトは?』
瀬名「…過去から未来へ」
『何そのファンタジー感あふれるコンセプト』
瀬名「そう書いてあるんだから仕方ないでしょ」
となると、曲もステージもそれっぽくしないといけない…此処で問題があるんだよ
『過去、現在、未来に分けるとして
過去は昔のレオの曲、現在はKnightsの曲を一人で…未来は?』
瀬名「未来なんてどうなってるのかわかんないしねぇ…」
『で、お前の意見では私の新曲を三曲…つまりは過去、現在、未来に一曲ずつ
私はお前の過去はある程度わかる。未来は何となくこうなりそうだなで良いんだけど…
現在のお前は全く分からない』
瀬名「…つまりは?」
『若干詰み』
お兄ちゃんがアイドルを辞めて以来、瀬名泉のライブとかは一切見てないし
お兄ちゃんから聞いていた瀬名泉のことだけじゃ今のはわからない
『…仕方ないか……
これから休日と放課後はなるべく一緒に行動しろ』
瀬名「わか……はぁ!?」
『それぐらいしかないんだよ!お前の事を知る方法!』
瀬名「俺はいいけど…あんたが嫌なんじゃないのぉ?」
『自分で言っといてさっき吐きそうだった』
瀬名「ダメだよねぇ?」
『依頼を受けたからには命に代えても達成する…』
瀬名「死んだら駄目だからねぇ!?」
『と、いうわけで依頼を受けたよ』
城崎「…Aってたまにわかんない」
【悲報】依頼を受けたことを彩斗に報告したらこんなことを言われた
(…わからないのはお前の方なんだよな)
34人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2018年11月13日 18時