lie.19 ページ23
瀬名side
Aちゃんたちの名前を呼ぶ声で会場は包まれた
本当に初めてアイドルをやったとは思えないほどに人を魅了するのは一種の才能なのかも
『忘れないから、あの一時の輝きを』
城崎「僕に見せてくれた夢も全部」
「『明日の夜空に叫ぼう、いつまでも記憶の中で輝くように』」
歌詞が、俺に語り掛けている気がしてならない
俺はどれだけあの子を苦しめているんだろう
月永「セナ」
瀬名「…何」
月永「おれは、お前がレンに何したとか…正直どうでもいい
でも、苦しいなら…おれはお前の味方をする……それがあいつの為にもなるから」
瀬名「…いいの?愛しの幼馴染に逆らったりして」
月永「大丈夫!そんなことじゃ嫌われないからな!」
その言葉を言った後、マイクを手にステージへ出て行った
俺も行かないといけないのに…足が動かない
俺以外のKnightsは全員出てるのに…
『おい、どうした?』
城崎「大丈夫?瀬名くん」
瀬名「…だ、大丈夫…だから…」
『大丈夫じゃないな…はぁ……予定変更だ』
そう言うと、俺の手を掴んでステージへ歩き出した
瀬名「ちょ、何してんのぉ?」
城崎「A!?」
『予定変更。今からは私たちの曲を歌うんでしょ?一緒に歌ってあげるから』
お客さんに見られているわけでもないのに、優しい笑顔をしていた
「あれ、今からKnightsじゃないの?」
「もしかして一緒に歌うのかな?」
瀬名「Aちゃん何してんの?お客さん困って…」
『黙ってて……ねぇ、レオ』
小声で王さまに声をかける
月永「何だ?…うんうん……わかった!セナ以外のKnights撤収だ!」
朱桜「はい!?」
鳴上「王さま…?あぁ、そういうことね…
ごめんなさいねお姫様たち、私たちの出番はもう少し後なの」
凛月「悲しくならないでいいよ?俺たちのステージに必要なことだからねぇ」
そういうと、俺以外のKnightsは戻っていった
ホントに意味わかんないんだけどぉ
『Knightsの出番の前に一味違った夢を見せてあげるよ…ね?瀬名先輩?』
瀬名「え…あぁ……目を離さないでねぇ…お姫様?」
歓声が上がる
俺に対してだけじゃない、Aちゃんに対しての歓声が多い
混乱していると、曲が流れだした
瀬名「これ…蓮の……」
『これだったら二人で歌えるよな?』
二人で歌う練習なんか一回もしてない
それでも歌えたのは
『〜♪〜♪〜♪』
蓮と歌ってる気がしたからなのかなぁ…?
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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2018年11月13日 18時