愛はそれだけじゃない。４【黛千尋 赤司征十郎】

休み明け ページ8

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年が明けた。

2週間という短い冬休みがあっという間に過ぎ去っていき、今日からまた学校生活がスタートした。



冬休みは、かなり充実してたと思う。


家で1人でいるのも気が引けるし、何かと考えちゃうから、飛鳥や小百合と遊んだり小旅行に行ったりと予定を入れて、他はバイトに当てていた。



「…あっぶな、プリント忘れたかと思った」



空いている後ろの席に腰をかけ、講義に必要な物を鞄から出していると、トンっと肩を叩かれた。



「おはよう、A。久しぶり…でもないか」

「おはよ〜。初詣以来だもんね。もう1回、新年の挨拶でも交わす？(笑)」



「ふふ、遠慮しとく」と一言告げた飛鳥は、某コーヒーショップのコーヒーを片手に隣の席に座った。



「今日早いね。講義までまだ時間あるのに」

「なんか早く目覚めちゃってさ。
家でゆっくりしようって思ったんだけど、飛鳥もういるかなって」

「それで早く来たの？可愛いじゃん。」

「でしょ？…あ、そういえばこのプリントさ、」



講義まで、あと40分。
まだ学生がまばらの中、飛鳥と2人後ろの席で色んな話をした。


特に盛り上がったのは小百合の事だ。
冬休みに入ってすぐ、小百合は例の歳下黒髪美少年の根気に負け、等々付き合った。
といっても渋々ではなく、小百合も徐々に惹かれていき、今では口を開けば彼の名前が出る程の溺愛っぷりで。

昨日送られてきた何件目かのツーショット写真を見ながら「幸せそうじゃん」と飛鳥は笑いながら言っていた。



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飛鳥はあれ以来、千尋については何も聞かなくなった。

それは小百合も同様で。




でもそれは、無理に話そうとはしないのではなく、あくまで私から喋れるようになるまで待ってるという2人の優しさであり、



それが酷く嬉しかった。







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長い間、更新をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。


長い実習も終わり、国試も終わり、春からの多忙な生活にもだいぶ慣れてきたので、溜まりに溜まった下書きをゆっくり更新していきたいと思います！

通知オフにしていたので、コメントの返事も遅れてしまいました。ごめんなさい！

(温かいコメントありがとうございます！本当に励みになります)



改めて、よろしくお願いしますっっっ！！！！



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