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4年生という事は就活もしなくちゃいけないし、単位も取らなきゃだし、卒論も書かなきゃいけない。

暇だとは言えないこの時期にこんな居候なんて…



私が千尋の立場なら、絶対人なんて家に上げないし生活なんてさせない。



「……なんで?」

「いや、だって…アンタ今、忙しいんじゃないの?就活とかもあるだろうし。」

「……」

「……って、これも今更なんだけどさ。」



一口、コーヒーを口に含むとふと私を視界に入れた。



「…別に迷惑じゃない。」

「まじ?」

「内定だって既に取ってる。」

「…おお。」



流石、有名大学に入っただけはあるな。


私とは頭の造りが違うってか。



「…が、そうだな。
お前に話さなきゃいけない事があった。」

「…話さなきゃいけない事?」

「そう」



次に、ミルクティーを口に含み相手を見たのは私だった。



「……赤司が、あの女と切ったらしい。」

「………え?」

「お前を迎えに行きたいと言っていた」

「……」



……征十郎、が…和奏さんと、縁を切った?


私を迎えに来るの?



「…それ、いつ言われたの?」

「水族館に行った日の前日」

「4日も前じゃん!
そ…そういうのってさもっと…「もっと早く、言ってほしかったか?」

「……」



千尋は既にコーヒーを飲み終えたのか、近くに置かれた資料に目をやっている。


…なんで、



「で?」

「……え?」

「いつ、出てくんだ?」



……なんで、こっち見てくんないの。



足の上に置かれた手が、無意識の内に震えているのが分かる。



そんな、まるで…『早く出て行け』って遠回し言ってるみたいな言い方しなくていいじゃん。




私が言葉に詰まっても、こっちになんて見向きもしない。


興味も示さない。



「……明後日」

「……」

「明日荷物まとめて、明後日出て行く。」



そう言い切って思った。



私、千尋と



「…そう。」



『 離れたくない 』んだって。



それからは早かった。



千尋に「おやすみ」と言い、寝室へと戻った。

布団へ潜り込むと、堰を切った様に、涙が溢れ、こぼれ落ちていく。




…心のどこかで、引き留められると思った。


ずっとここにいてもいいと、言ってくれると思った。




これから先も、何かあれば助けてくれる気がしてた。


千尋はああいう人だけど、その時になれば本当に頼りになる人だから、優しい人だから。






…だからこそ思う。





千尋と長く居過ぎてしまった、と。





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ひとり→←幸せになんてなれない



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美樹菜(プロフ) - 赤司くんと黛先輩が好きなので、こういう小説見れて嬉しいです。これからも頑張ってください。 (2019年1月2日 23時) (レス) id: a4e34be67d (このIDを非表示/違反報告)
黒路 - 結局最後まで自分に甘いだけですね夢主ちゃん。現実にいたら恋愛でも結婚でも長続きしませんね。 (2018年9月18日 7時) (レス) id: fa1a11a816 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - かふぇらぺさん» ありがとうございます!夏休み終わってしまいました...全然更新出来ず申し訳ないです...。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - ぴこさん» いつも感想ありがとうございます!!長い間更新出来ずにすみませんでした。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - 黒路さん» 黒路さん、初めまして!読んでもらえて嬉しいです。そうはっきり言ってもらえるのとってもタメになります!あがとうございます!! (2018年8月22日 18時) (レス) id: 56b708a054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年11月5日 14時

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