Episode.29 ページ6
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ほらよ。と、投げてきた大輝の携帯を慌てて掴んだら、その画面には赤司と書かれていた。
き、緊張する・・・
ぐっと携帯を持つ手に力が入る。
「早くしろよ」
「ま、待ってよ・・・もう少しだから。」
「・・・たくっ」
大輝の細長く、けれど逞しい指が伸びてきたと思ったら、画面に映っている受話器のボタンを押した。
へ?
「は、ちょ・・・大輝!」
「んな事くらいさっさとやれよ。
どんだけ世話かかせんだコノヤロ」
「心の準備ってのがあるでしょ?!
他の友達にかける様な心持ちとは違うの!」
「見ててイライラすんだよこっちは。
やるならパパッとだろ、パパッと!」
「このアホ峰!ガングロ!!」
「へーへー。ほら、分かったから」
顎で携帯を取る様指図され、言いたい事はあったけど今はそんな事してる暇はない。
後で散々言ってやろう・・・
1つ大きな溜め息をつき、携帯を耳に当てた。
pppp__
ああ・・・やばい。
この時間がとてつもなく緊張する。
えっと、まず何を話せばいいんだっけ・・・
・・・きっと、あの優しい彼でも
私なんかの頼み、聞いてくれるわけないよね。
だけど、少しでも彼の声が聞けたなら。
・・・もう、それだけでもいい。
鳴り響くコール音に負けじと、私の心音はバクバクと身体全体に響き渡る。
それを落ち着かせようと、そっと目を瞑った。
〈はい〉
ドグンッ
耳に入る、その声に心臓が一際大きく音を打つ。
ど、どうしよう・・・
緊張しすぎて、声が出ない
〈・・・青峰?どうした?〉
「・・・っ」
俯いていた顔を上げると、机に肘をつき顔を支えてこっちを見る大輝。
その眼は確かに、私を見ていた。
『へーきだって、ほら、言ってみろ。』
そう言われた気がして、いつの間にか眉間に寄った皺がすうっと引いていく。
「・・・あ、赤司くん?」
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羅夢(プロフ) - yukakdonaldさん» そう言ってもらえると本当に嬉しくて心の支えになります^ ^ありがとうございます。 (2017年11月6日 20時) (レス) id: da06b6f43d (このIDを非表示/違反報告)
yukakdonald(プロフ) - 続きがすごい気になります!更新待ってます! (2017年11月5日 13時) (レス) id: 9b227061d2 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - KANAさん» 嬉しいです!!!本当に力になりますありがとうございます(^^) (2017年8月17日 16時) (レス) id: da06b6f43d (このIDを非表示/違反報告)
KANA - この作品 スゴく面白いです!これからも読ませていただきます!更新頑張ってください!! (2017年8月10日 18時) (レス) id: 3e35f2b141 (このIDを非表示/違反報告)
*。赤司 妃奈 。* - コメント読みました!私は、これからも、この作品を読むので続き頑張ってください!!応援してます^^ (2017年7月27日 14時) (レス) id: 97081c23e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年6月5日 22時