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Episode.40 ページ17

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次の日。

私は、いつも通り6時に目を覚ました。



昨夜、お風呂に入り、いつもより1時間早くベッドへ体を預けた。

いやさ、何もかもが現実離れし過ぎて疲労が私を襲ってきてね?


お風呂も大きくて、ベッドもフカフカでヤバかったし。



枕に顔を埋めると、ふと髪から爽やかなシャンプーの香りが鼻を通って行った。


……このシャンプー、嗅いだことな。

ボトルも見た事無かったし、でもめっちゃ泡立ちよくて、サラッサラになって…これも絶対高価だわ。



…なんて思いながら、目を閉じた。






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「いや〜、それにしてもよく眠れたなあ…」



そんな私の独り言が、キッチンで響いて消えていく。


何でキッチンにいるかというと、昨日あれから私がまだ夜ご飯を食べていない事を知った彼は、昨日の残りだけど、とカレーライスを振舞ってくれた。



やっぱり、1日熟したカレーは別段だよね。

すっごく美味しかった。


それで、朝ご飯は私が…と流れでなったのだ。



冷蔵庫から材料になりそうな物を適当に出してみる。



どちらかと言うと、朝は和食派の私にとって少し迷うところがある。



「…朝は、洋食のがいいのかな〜」



いや、健康的に和食を選ぶ?


…大好物だからって朝から湯豆腐食べたりしないよね?



あーでも、朝から優雅にコーヒー啜ってそうなイメージが強い。

そうだったら、やっぱり洋食か?



そう考えながら、冷蔵庫の前で唸っていると何かを知らせるピーッピーッという音が響いた。


どれから鳴っているか辺りを周り歩いていると、



「炊飯器…」



昨日、私お米なんて研いでないから…赤司くんか。




なるほど…朝は和食派ですか。





それに少しホットして、もう1度冷蔵庫を開けて中を見渡す。


うん、何とか料理出来そう。




「よしっ」と意気込み、予め持ってきておいたエプロンに腕を通した。





朝のキッチンという静かなそこに、


卵を焼く音や水の出る音、リズムよく奏でる包丁の音などの居心地の良い音が響いていく。



何処からか鳥のさえずりが聞こえた。



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羅夢(プロフ) - yukakdonaldさん» そう言ってもらえると本当に嬉しくて心の支えになります^ ^ありがとうございます。 (2017年11月6日 20時) (レス) id: da06b6f43d (このIDを非表示/違反報告)
yukakdonald(プロフ) - 続きがすごい気になります!更新待ってます! (2017年11月5日 13時) (レス) id: 9b227061d2 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - KANAさん» 嬉しいです!!!本当に力になりますありがとうございます(^^) (2017年8月17日 16時) (レス) id: da06b6f43d (このIDを非表示/違反報告)
KANA - この作品 スゴく面白いです!これからも読ませていただきます!更新頑張ってください!! (2017年8月10日 18時) (レス) id: 3e35f2b141 (このIDを非表示/違反報告)
*。赤司 妃奈 。* - コメント読みました!私は、これからも、この作品を読むので続き頑張ってください!!応援してます^^ (2017年7月27日 14時) (レス) id: 97081c23e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅夢 | 作成日時:2017年6月5日 22時

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