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大我はジェシーの運転する車内で、落ち着かない様子だった。
やっと理想の女性に出会えた喜びを、どう抑えたらいいのかわからないのだ。
Aを見た途端、彼女の美しさに心を打たれた。
彼女こそ自分の婚約相手に相応しいと思った頃には、もうプロポーズをしてしまっていた。
自分の先走った行動に少し後悔したが、それでもAを手に入れられるなら構わなかった。
脳内で何度も何度もAのことを思い返す。
1度会っただけなのに、はっきりとAの姿は大我の脳に刻み込まれていた。
｢随分と、お気に召されたようですね｣
大我があまりにも上機嫌なので、ジェシーは思わず声をかけた。
｢ああ、是非とも彼女と…｣
その先の言葉を、大我は口にしなかった。
口にしたら、叶わなくなってしまいそうで…それほど大我は本気だった。
ジェシーもそんな大我の様子を見て、安心した。
これでようやく大我の全ての望みを叶えられた気がしたのだ。
｢なぁ、ジェシー｣
｢なんでしょう?｣
｢これから、どうすればいい?｣
｢…と、言いますと?｣
｢これから僕は、Aと…なにをすればいい?｣
大我は今まで1度も女性とお付き合いをしたことがない。
つまり、女性と付き合うということの、意味を知らないのだ。
｢まずは、食事…でしょうか?｣
｢なるほど。それが、デートというやつか?｣
｢…おそらく、そうです｣
ジェシーももちろん、女性とお付き合いをしたことはない。
恋愛を知らないふたりは、Aが喜びそうなことを一生懸命考え続けた。
食事はどこがいいのか、どんな服装がいいのか、連絡はこちらからするべきか…疑問は尽きない。
それでもその間、大我はとても楽しそうな顔をしていた。
大我は初めて、恋をしたのだ。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
