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外が何やら騒がしい、ということに気がついたAは生徒会の仕事を中断し窓の外に目をやった。
｢なに、あの車…｣
Aは今までに見た事のない高級車を不審に思い、目を細める。
しかし、ここからでは事情を確認することができず、自ら外に出ることにした。
外に出ると、たくさんの車の運転手がその高級車のせいで発車できないことに困り果てた姿が見えた。
皆、相手が自分より格上だということを理由に文句も言えない。
そこで動くのが、Aの仕事だ。
生徒会長として、高級車の傍らに立つ人物の元へ近づいた。
赤髪サングラスの男と、金髪の少年…京本大我。
大我はAの姿を見た途端、目を見開き、赤髪の男に車のバックドアを開けさせた。
｢あの、なんの御用でしょうか｣
Aは至って冷静に大我に尋ねた。
しかし大我は答えず、車のバックドアの中からゴソゴソと何かを取り出している。
｢あの…｣
徐々に戸惑い始めたAを、大我はチラリと見ると次の瞬間、満面の笑みでバックドアの中から大きな赤い薔薇の花束を持ち上げた。
そして大我は跪き、花束をAに差し出す。
｢え…｣
｢僕と、結婚しませんか?｣
突然のプロポーズにAは言葉を失った。
しかしAは、決して悪い気はしていない。
むしろ、Aの鼓動は高まっていた。
初めて会った男性に薔薇の花束と共にプロポーズ。
Aは昔見た絵本を思い出した。
プリンセスがずっと夢見た王子様にやっと出会えて、恋に落ちる物語。
Aも心のどこかでそんな出会いを待っていた。
そんな、運命の出会いを待っていたのだ。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
